佐々木朗希、今季初黒星の一方で感じさせた「確かな進歩」 シーズン完走へ向けていギアが上がり始めた
MLB挑戦を標榜する佐々木は着実に”成長”しているようだ(C)Getty Images
今季初黒星こそ喫したが、確かな復調具合をうかがわせたロッテ佐々木朗希の今季4試合目の登板だった。4月23日に本拠地でのソフトバンク戦に先発。7回を投げて5安打3失点(2自責点)で、ハイクオリティースタートを3登板続けた。球数も3試合続けて100球超えとなる105球だった。
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プロ5年目、なかなかエンジンのかかりが遅かった令和の怪物は、この試合で今季公式戦で初めて大台の球速160キロをマーク。最速は161キロだった。まずこの球速が大きな一歩目だ。
過去3試合の最速は159→158→158と推移していた。加えて直球の平均球速は、156.2→154.1→153.1と右肩下がり。これには3試合目のマウンドが、相性のあまり良くない楽天モバイルパークというのも影響したかもしれない。
それが23日のソフトバンク戦は、直球の平均球速も157.1と大きく上昇させた。佐々木にとって、最速の数字以上に、投球の大事なバロメーターとなってくるのがこの直球の平均球速。安定して高い出力を維持できていたことを物語る。
昨季の佐々木の直球は、最速がドジャース大谷翔平と並び最速の165キロで、平均球速は12球団断トツの159.1キロだった。限界点はまだまだ上で、ソフトバンク戦の投球もその途上と言って間違いないだろう。