佐々木朗希、今季初黒星の一方で感じさせた「確かな進歩」 シーズン完走へ向けていギアが上がり始めた

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 過去3試合に比べて直球の出力が安定していたのは、投球フォームを試行錯誤してきた中で、ようやく自分に合うポイントを集められ始めたことが大きい。これまでは左肩の開きが早く、直球がシュート回転することが目立った。それが真っすぐの軌道で高めに伸びるようになり、直球でも数多くの空振りを奪えるようになっていた。

 課題として残ったのは、左打者の内角、懐を突く直球がまだあまり投げ込めていないことだろう。シュート回転は収まってきたが、それでもいい時に比べればまだ開きが早いのか、左打者の内角を狙ったと思われるボールも高めにいっていた。

 威力があるからそれでも空振りを奪えるのだが、伏線として作用したのが2失点した4回だった。先頭打者の今宮健太、柳田悠岐と連打され走者をためたが、打たれたのはいずれもフォーク。1死一、三塁で近藤健介に先制を許した左翼線へのタイムリーも、フォークに踏み込まれて拾われた。内角を突けないことで、外のフォークにもバットが届く。力任せのストレートをストライクゾーンに放っておけばいい、ではなく、しっかりとした制球と配球ができていれば防げた連打だった。

 吉井理人監督は投球のたびに「どんどん良くなっている」「調子はまた上がってきた」と前向きな言葉を並べてきた。パーフェクトゲームを4月に達成した2022年、そして3月にWBCがあった2023年と、いずれも佐々木の圧倒的な投球は春先にみられた。悪く言えば、そこからは疲労をためて尻すぼみのシーズンとなっていった感も拭えない。2022年は後半戦3勝止まりで、2023年は0勝だった。まだ若く発展途上の右腕にとって、レギュラーシーズンを完走することが、まず果たすべき大きな課題。そこへ向けて徐々にギアを上げ、シーズンのペース配分という意味でも1ステージ上の舞台で戦っていく。そんな期待をさらに高めさせる、今季1敗目だった。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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