ラグビーW杯開幕!8強突破を狙う日本代表の特長を藤田慶和が解説 優勝候補、注目選手は?
一方で、日本の同グループ内でライバルとなる国では、アルゼンチン代表を挙げており「W杯前のテストマッチをみてもすごく仕上がりも良いし、グループDの中では特に良く走るチームであり、フィジカル面をみても、イングランドよりも強いんじゃないかなと思っています」とチーム力を評している。他にも同国には「ベスト4、優勝も狙えるチームの1つで、ここ数年ではオールブラックス、南アフリカといったチームとも対等に戦ってきているし、力を付けてきている。今大会、すごく楽しみなチームです」と印象を語った。
また藤田は、そのアルゼンチンの中心選手でもあるパブロ・マテーラのプレーも見どころの一つと話している。現在、同じ三重ホンダヒートに所属するチームメイトの視点から「すごいのは突破力や思い切りのあるディフェンス。ここは世界のトッププレーヤーと比べても頭抜けている。あとは(フィジカル)コンタクトも強く、身体が堅い」と指摘。
さらに「ホンダヒートでも一緒にやっていてわかったことは、キャプテンもしていたんですが、一緒にプレーしていてもすごい頼りがいのある選手です。リーダーシップも発揮できるし、言動であったり、プレーの一つ一つが、今大会のアルゼンチンを引っ張っていく、そういう存在になるんじゃないかなと思います」として、フィジカル、メンタルの両面で優れている選手だと評した。
優勝候補は、南アフリカ代表アイルランド代表の2か国と述べる藤田氏。その中で注目選手として、南アフリカでは右膝前十字靱帯部分断裂から復帰したシア・コリシー、アイルランドではウイングのジェームズ・ロー、ベテランのジョナサン・セクストンを挙げた。
また、前回優勝国である南アフリカには日本でプレーする選手が多いとして「ホンダヒートにも(南アフリカ代表の)フランコ・モスタートという選手が所属しており、ユーティリティのフォワードのプレーヤーなんですけど、“縁の下の力持ち”のように目立たないけどキーマンになる選手だと思います」と話している。
最後に、藤田に日本のラグビーファンへのメッセージを語ってもらった。
「今大会は時差もありますが、やっぱり皆さんの応援が日本代表に届けば、必ずいい結果に繋がると感じています。バスケW杯の様に、日本のファンのたくさんの応援により、もう一度、フィーバーを起こしてほしいと思っています」
2大会連続での決勝トーナメント進出、さらに史上初のベスト4入りなど、目標を高く掲げる日本代表。日の丸を背負った選手たちの熱いプレーに、再び、日本ファンによる多くの声援を送りたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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