いざ出陣!強化試合を終えて見えた侍ジャパンの「ベストオーダー」とは
東京五輪で金メダルを目指す侍ジャパンは2試合の強化試合(楽天、巨人戦)を終え、26日には開幕・ドミニカ共和国戦が行われる福島へ移動した。本番前最後の実戦2試合を通じて、今回のチームの投打の骨格も見えてきた。
1次リーグの28日ドミニカ共和国戦と、31日メキシコ戦の2試合は、真夏の正午開始のデーゲーム。そこを意識して、強化試合の24日楽天戦は正午開始で行われた。その試合に先発した山本由伸と、2番手で投げた森下暢仁の若い両右腕は1次リーグでの先発が有力。順番通りにドミニカ共和国に山本、メキシコに森下が投げることになりそうだ。実績のある田中将大、大野雄大の左右両輪は決勝トーナメントでの先発が見込まれる。
終盤の勝利の方程式は8回平良海馬、9回栗林良吏の流れが基本形となることが有力。25日の巨人戦は両投手が終盤をピシャリと無安打無失点で締めた。その前の7回を投げた左腕・岩崎優、24日の楽天戦で9回に投げた山崎康晃を含めて勝負どころのブルペンを任される。山崎は侍ジャパンの守護神を長く務めており、平良、栗林で試合を決めきれなかった際のタイブレーク・クローザーにも向くとみられる。
千賀、青柳、伊藤の3投手は、先発投手が不調や球数を要したり、アクシデントが発生した際のロングリリーフとして待機する。
打線は2試合連続でスタメン出場した選手はその打順でまず臨むことになるであろう。1番・山田哲人、3番・吉田正尚、4番・鈴木誠也、5番・浅村栄斗の並びは不動に映る。2番は楽天戦が坂本勇人、巨人戦が源田壮亮だったが、ともに遊撃でレギュラー格は坂本。2番も坂本で入るのが濃厚だ。
難しいのが中堅・柳田悠岐の扱い。右脇腹の違和感を訴え、強化合宿では別メニュー調整が続いていた。本人の出場志願を受けて、巨人戦で稲葉監督がスタメン出場を許可。しっかり3打席目にタイムリーを放ち、不安を一掃してみせた。とはいえ病み上がりで怖さは拭えない。まずは下位で大会に入るとみられ、大会が進み状態がより良くなれば、1~3番といった上位での起用も見えてくる。