B1リーグ・シーホース三河、千葉Jに悔しい連敗を喫す
シーホース三河は、1月7日(土)、8日(日)に東地区首位を走る千葉ジェッツを本拠地のウイングアリーナ刈谷に迎えて、戦った。
7日の第1Game、第1Qは立ち上がりから激しい点の取り合いを繰り広げる。開始3分半にシェーファーの3Pシュートも飛び出すが、相手に連続得点を許すなど劣勢を強いられ16-23で終える。
第2Qも一進一退の攻防を続ける中、ディフェンスで耐え、終盤に角野がファストブレイク、ガードナーとのピック&ロールで連続得点を挙げて、38-35と逆転に成功。その後、失点するも38-37と1点リードで後半戦に突入する。
迎えた第3Qは、東地区首位の千葉Jに実力を見せつけられる展開。序盤から立て続けに相手にハイペースで得点を重ねられ、58-64と再度、逆転を許す。何とか食い下がりたい最終第4Qも、ガードナーのバスケットポイントで食らいつくが、千葉Jはワイドオープンのチャンスを作って、原、富樫、エドワードが次々と高確率に3Pシュートを沈めるなどリードを広げていく。三河はガードナーがB1リーグ通算8000得点を達成するなど意地を示すも、劣勢を覆せず、79-95と完敗した。
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迎えた8日のGame2、この日は西田、シモンズを欠く苦しい戦いとなった。第1Qはガードナー、長野、ガードナーと3連続で3Pシュートを決め、先行するシーンがありながらも千葉Jも3Pシュートを続々と決め、応戦。互いに譲らず、25-28で終了。
第2Qも強度の高いディフェンスに苦しめられながらも、何とか食い下がる。残り4分にローレンスがスティールから速攻を繰り出して1点差に迫るが、反撃はそこまで。44-51と7点差で折り返す。
迎えた第3Q、中村がミドル、3Pシュートの連続得点を挙げるなど、存在感を示す。さらに開始4分半にガードナーのフリースローで勝ち越すが、千葉Jはスミスを中心に得点を重ねて、ペースを渡さない。67-68と1点差で最終Qへ突入する。
意地を見せたい第4Qでもシュートを決めきれず、逆に千葉Jに10-0のランを作られて、11点のビハインドを背負う。千葉J・スミスの勢いも止まらず、失点を重ねる。それでも、ローレンスのフリースローなどで8点差まで追い上げるも、最後は失点し、点差を詰められず82-92と痛い連敗となった。
―試合結果―
2023年1月7日(土)
三河 ● 79 – 95 〇 千葉J
(三河通算成績 10勝17敗)
1Q 三河 16–23 千葉J
長野が7得点で積極的な立ち上がり
スターティング5は、#7長野、#13ジャワト、#19西田、#32シェーファー、#54ガードナー。
#54ガードナーのゴール下、#7長野がドライブからのレイバックで先手を取るが、千葉J は#33ムーニー、#31原の得点で応戦し、立ち上がりから激しい点の取り合いを繰り広げる。
開始3分半に#32シェーファーの3Pシュート、#7長野のアタックで再び前に出るが、千葉J #33ムーニーに連続得点を許し、残り2分に千葉J #11西村の3Pシュートで11-17と6点差をつけられる。#22シモンズのリバウンド、#7長野の3Pシュートでワンポゼッション差に追い上げるが、残り1分から連続失点して7点ビハインドで1Qを終える。
2Q 三河 38–37 千葉J (三河 22–14 千葉J)
角野 11得点の活躍で逆転に導く
スタートは、#4細谷、#9ローレンス Ⅱ、#18角野、#19西田、#22シモンズ。
#4細谷のフックシュート、#22シモンズのフローターで追走し、#18角野の3Pシュートで23-25と2点差に迫る。さらに#9ローレンス Ⅱがリバウンドから加点、開始4分に#1中村の3Pシュートで逆転する。
一進一退の展開が続く中、残り3分半に千葉Jにリバウンドから走られて#4ローの得点で5点差まで広げられるが、#18角野がドライブ、カットインの連続得点で34-35と離されない。
ディフェンスでハードワークしてそこからの約3分半を無失点に抑え、#18角野がファストブレイク、#54ガードナーとのピック&ロールで連続得点を挙げて38-35と逆転に成功すると、アリーナは大青援に包まれる。
終了間際に千葉J#4ローにリバウンドを決められ、38-37と1点リードで前半を終える。
3Q 三河 58–64 千葉J (三河 20–27 千葉J)
11点のビハインドを背負うが6点差に追い上げて最終Qへ
スタートは、#7長野、#13ジャワト、#19西田、#32シェーファー、#54ガードナー。
#7長野、#54ガードナーがオフェンスを牽引し、序盤は両者一歩も引かない熾烈なシーソーゲームとなる。
開始3分半に千葉J#2富樫のファストブレイク、#31原のバスケットカウントと速いトランジションから立て続けに失点して流れを明け渡すと、残り3分半に#21エドワーズの3Pシュートで47-58と11点のビハインドを背負う。
#54ガードナーのフリースロー、#4細谷の3Pシュートで一桁点差に戻し、#7長野の2連続3Pシュートで6点差に追い上げて最終Qへ繋いだ。
4Q 三河 79–95 千葉J (三河 21–31 千葉J)
千葉Jに高確率に3Pシュートを決められ、16点差で完敗
スタートは、#1中村、#7長野、#9ローレンス Ⅱ、#18角野、#54ガードナー。
千葉J#21エドワーズのフリースローで先制されるが、#18角野がファストブレイクで対抗。しかし千葉J#2富樫3Pシュート、#4ローのレイアップでリードを二桁に広げられる。
#54ガードナーのバスケットカウントで食らいつくが、千葉Jはワイドオープンのチャンスを作って#31原、#2富樫、#21エドワーズが高確率に3Pシュートを沈めてリードを広げていく。一方の三河はアウトサイドシュートの確率が上がらず反撃の糸口が掴めない中、#54ガードナーがユーロステップで打開してB1個人通算8000得点を達成。さらに1on1からフリースローを得て得点を重ねる。#9ローレンス Ⅱのファストブレイク、#19西田の3Pシュートで食い下がるも、劣勢を覆すことができず、16点差で完敗した。
シーホース三河 ヘッドコーチ 鈴木貴美一 試合後コメント
前半はプラン通りにしっかりディフェンスも遂行できました。シュートも当たっている選手がいて、良い感じでついていくことができました。
ただし、3Qの途中から、3Pのディフェンスは上手くいったのですが、相手の得意なリバウンドをやられてしまって、その差が今日のゲームだったと思います。
相手はプットバックが強いチームで、ビッグマンが3人いるので、一緒になって飛んでしまうと(リバウンドを)取られてしまいます。
シールしてボックスアウトやサンドしなければならないのですが、そのあたりが後半徹底できなかったという点だと思います。