B1リーグ・シーホース三河、千葉と白熱の戦い、1勝1敗とする
シーホース三河は11月4日(土)、5日(日)、敵地の船橋アリーナで千葉ジェッツと2連戦を行った。
4日に行われたGAME1、真っ赤に染まる敵地のムードに押されながら、序盤は2桁ビハインドを背負う苦しい立ち上がり。それでもチーム全員でカバーしながら、少しずつ点差を縮めていく。第4Qのオフィシャルタイムアウト直前に逆転に成功、88-83と僅差で逃げ切った。
5日に行われたGAME2では、前日と逆の展開、序盤に2桁リードを奪うも千葉の富樫を中心に猛追され、一進一退の戦いが続く。終盤、第4Qに逆転を許し、90-101と連勝を飾ることはできなかった。
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―試合結果―
2023年11月4日(土)
千葉 ● 83 – 88 〇 三河
(三河通算成績 6勝4敗)
1Q 千葉J 23–17 三河
序盤に10点のビハインドを背負うも、西田の3Pシュートで持ち堪える
スターティング5は、#10レイマン、#11久保田、#19西田、#43イ、#54ガードナー。
#43イのキックアウトから#54ガードナーが3Pシュートを射抜いて先制する。しかしその後は千葉J#2富樫、#33 ムーニーに3連続で3Pシュートを決められ、千葉J#3小川、#31原にファストブレイクから得点を重ねられる。開始4分半に#33 ムーニーのアリウープで15-5と二桁リードを作られる。
#19西田の3Pシュートで悪い流れを断ち切ると、#7長野、#27石井を中心に粘り強いゾーンディフェンスで千葉Jの得点のペースを落とす。さらに早い切り替えでオフェンスのテンポを上げ、#0オーガストのフリースロー、#19西田の3Pシュートで16-12と4点差に追い上げる。さらに#7長野がセンターライン付近から一気にスピードを上げてレイアップを沈めてチームを勢いづける。
終盤、千葉J#20ステフェンズの連続得点で9点差に突き放され、#10レイマンがファウル3つとなる難しい状況に陥るも、#1中村のブザービーターで23-17にして1Qを終える。
2Q 千葉J 47–37 三河 (千葉J 24–20 三河)
オーガスト 9得点で対抗。二桁点差をめぐる攻防が続く
スタートは、#0オーガスト、#1中村、#7長野、#27石井、#54ガードナー。
開始早々、千葉J#33ムーニーのダンク、#31原のバスケットカウントで27-17と再度リードを二桁に広げられる。タイムアウトで流れを切り、#0オーガストの1on1、3Pシュートの連続得点で点差を一桁に戻す。
その後は一桁二桁点差を行き来する攻防が続く。#19西田のアタックを#54ガードナーがリバウンドでカバーし、#43イが狙いすましたスティールから得点、#11久保田がリバウンドを押し込んで追走するが、そのたびに千葉Jに返上されて点差を詰めることができない。
千葉J#20ステフェンズに中外から決められて千葉Jに流れが傾くも、#19西田の3Pシュート、#0オーガストのダンクで踏みとどまる。#54ガードナーのファストブレイクで8点差に詰めるも、終了間際に千葉J#20ステフェンズに得点を許して、10点ビハインドで試合を折り返す。
3Q 千葉J 62–52 三河 (千葉J 15–15 三河)
レイマン連続11得点で1点差に猛追も、再び点差を二桁に戻される
スタートは、#10レイマン、#11久保田、#19西田、#43イ、#54ガードナー。
#10レイマンの3Pシュートで先手を取る。千葉J#2富樫に返上されるが、#10レイマンはトランジションの先頭を走ってレイアップを沈め、さらに#10レイマンが2本目の3Pシュート、ミドルシュートの連続得点で、開始3 分で49-47と瞬く間に2点差まで詰め寄る。千葉Jはタイムアウトを取るが、#10レイマンが1on1でフリースローを獲得して1点差に肉薄する。
以降は僅差の接戦が続くが、#10レイマン、#54ガードナーが4つ目のファウルでベンチに下がると攻撃の手が止まり、千葉Jにボーナススローでじわじわと引き離される。終了間際に千葉J#20ステフェンズのダンク、#2富樫のフリースローで加点され、点差を10点に戻される。
4Q 千葉J 83–88 三河 (千葉J 21–36 三河)
残り4分半に逆転に成功、千葉Jの猛追を振り切り
スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#19西田、#43イ。
#10レイマンがリバウンドで粘ってフリースローで先制。#0オーガストが1on1からバスケットカウントをもぎ取り、開始1分半に#43イがスティールからのワンマン速攻で62-59と3点差まで猛追する。
千葉J#3小川に3Pシュートで応戦されるが、#19西田のポストアップから#0オーガストがバスケットカウントで対抗。千葉J#20ステフェンズのダンクで5点差に離されるが、#0オーガストのボーナススロー、#19西田のカットインで1点差に迫り、#54ガードナーのリバウンドで69-70と逆転してオフィシャルタイムアウトに入った。
ここから試合はヒートアップ。千葉J#31原に3Pシュートで再びリードを許すも、#11久保田が冷静に3Pシュートを沈めて再逆転。千葉J #2富樫が勝負強さを見せるが、#10レイマンのダンクで前に出ると、#19西田がスティールから走ってファウルを獲得。そのフリースローは決めることができなかったが、リバウンドをつないで、自らフェイダウェイを押し込んでリードを渡さない。残り1分、#43イが値千金の3Pシュートを決めて点差を6点に拡大する。
千葉Jは #13大倉の3Pシュートで反撃するが、スティールから#11久保田が走って加点。千葉Jのファウルゲームに対し、#11久保田、#10レイマンがフリースローを着実に決め切って、83-88で勝ち切った。
シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン 試合後コメント
まずはチームの全員を誇りに思います。アウェーの地で、千葉Jさんというチャンピオンシップを勝ち取ったDNAを持った素晴らしいチームに対して、勝ちをもぎ取ることは簡単なことではないと思います。それを成し遂げてくれた選手を誇りに思います。
前半は本当に苦しい展開で、そんな逆境を乗り越えてくれたことを素晴らしいと改めて感じました。
やはりコーチとして何にフラストレーションを感じるかというと、自分達は本来もっとできるはずなのにそれをコートの上で出しきれない、それをさせてあげられない時です。
シュートが入る、入らないというところはもちろん自分ではコントロールできないのですが、自分たちはもっと良いプレーができる部分を引き出せないところにフラストレーションを前半に感じていましたが、3Qにやっと自分たちのやりたいことができ始めて、4Qではさらにそれを良いものにしてくれて勝ちをもぎ取ることができた選手、チームを褒め称えたいと思います。
私がチームに常々伝えていることは、毎日少しづつで良いから成長していこう、カイゼンしていこうということを口にしているんですが、それは今日、また一歩この試合を通して成長、カイゼンすることができたのではないかなと感じています。
最後にもうひとつ。今日は後半の#11 久保田義章の活躍は特に素晴らしかったと思っています。ビックショットも決めてくれましたし、流れを変えるフリースローもありました。オフェンスをコントロールするという面でも、自分の作っているゲームプランを忠実にチームとして機能させてくれたのは彼のおかげだと思っています。
時には彼に厳しい言葉も投げかける時はあるのですが、そういった言葉をしっかりと受け止めてくれて、応えてくれた。本当に彼のことを誇りに思っています。