B1リーグ・シーホース三河、敵地でサンロッカーズ渋谷に4Qに大逆転、CSに向けて大きな1勝をあげる
2Q SR渋谷 39–27 三河 (SR渋谷 20–7 三河)
インサイドを攻め切ることができず、約5分間無失点
スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#16西田(公)、#18角野。
開始早々、SR渋谷#22トラビスの1on1で逆転されるが、#10レイマンが3Pシュートを成功させて流れを渡さない。
しかしその後はSR渋谷のビッグラインナップに苦戦して思うようにインサイドを攻めることができず、開始4分に#5クレモンズの連続3Pシュートで31-24と7点のリードを作られる。
以降もスコアを動かすことができず、重苦しい時間が続く。粘り強いディフェンスでなんとか持ち堪えるも、残り1分半にSR渋谷#9ベンドラメの3Pシュートで12点のビハインドを背負う。#11久保田が3Pシュートで食い下がるが、SR渋谷#4マーフィージュニアに3Pシュートに決め返され、39–27で試合を折り返す。
3Q SR渋谷 56–44 三河 (SR渋谷 17–17 三河)
16点のビハインド、ガードナーが負傷する緊急事態に全員が奮起
スタートは、#10レイマン、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
SR渋谷#22トラビスの得点で先行されるが、#19西田(優)がスピンムーブでディフェンスをかわしてゴール下をこじ開ける。
さらに#54ガードナーが1on1からフェイダウェイを決め切って10点差に詰め寄るが、ミスから立て続けに失点して、47-31と16点のビハインドを築かれてしまう。
タイムアウトで悪い流れを断ち切り、#54ガードナーのキックアウトから#7長野が3Pシュートを射抜いて反撃の狼煙を上げるが、#54ガードナーが足を痛めて交代するアクシデントが起こる。
この緊急事態にチーム全員が奮起。#7長野がドライブで切り込んでフリースローで加点し、#19西田(優)のディープ3Pシュートで11点差に追い上げる。しかしSR渋谷も#22トラビスのファストブレイクで簡単には主導権を渡さない。
それでも全員でオフェンスリバウンドを繋ぎ、サードチャンスで#7長野と#0オーガストの2メンゲームで崩すと、#16西田(公)のファストブレイクで反撃する。
SR渋谷#22トラビスの得点を止められず、取っても取り返される我慢の時間が続くが、#16西田(公)がリバウンドに飛び込んでフリースローを獲得。残り1分に、#54ガードナーがコートに戻って勝利への執念を見せると、粘り強いディフェンスでようやくSR渋谷#22トラビスを止め、攻守のリズムを取り戻して最終Qへ突入した。
4Q SR渋谷 65–71 三河 (SR渋谷 9–27 三河)
西田(公)がハッスルディフェンスで流れを呼び込み、一気に試合をひっくり返す
スタートは、#7長野、#10レイマン、#16西田(公)、#18角野、#54ガードナー。
開始早々、#16西田(公)がフロアにダイブしてボールを奪取。それを#10レイマンがダンクで叩き込み、追撃の勢いを加速させる。
粘り強いディフェンスでSR渋谷のシュートを落とさせ、#54ガードナーが自らのリバウンドを奪ってバスケットカウントをもぎ取って点差を一桁に戻すと、開始2分半に#19西田(優)のアタックから外に素早く展開して#10レイマンが3Pシュートで仕留めて56-52の4点差に。開始4分、#11久保田のキックアウトから#54ガードナーが3Pシュートを沈めて逆転に成功する。
約5分間無失点だったSR渋谷は#13田中の得点で持ち直そうとするが、#7長野と#54ガードナーのコンビプレーで畳み掛け、#54ガードナーの3Pシュートでリードを4点に広げてオフィシャルタイムアウトを迎える。
その後も機動力のあるディフェンスでSR渋谷のオフェンスを停滞させ、#10レイマンが1on1を制して2ポゼッション差に。SR渋谷は#8ホーキンソン、#5クレモンズが意地を見せるが、#7長野の緩急自在のドライブで突き放す。
集中したディフェンスでSR渋谷に攻撃の時間を使わせ、残り30秒に#11久保田がピック&ロールからインサイドを切り裂いてリードを5点に拡大。SR渋谷の追撃を振り切り、CSに向けて大きな一勝を手にした。
シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン 試合後コメント
まずは自分たちのアイデンティティーに立ち戻れたことがよかったと思います。
4QにSR渋谷さんのような素晴らしいチームを相手に9点に抑えることができたのはとてもよかったと思います。
ゲームを通じて自分たちのタフさというものを示すことができたと思います。
-4Qに大逆転を果たしたことについて
チームとして今日の試合の意味づけをして戦えたことが大きかったと思います。4Qに二桁得点差で負けている中でもやるべきこと、この試合を勝つことの意味を理解した上で我慢しながらワンポゼッションを戦った結果、勝利を手繰り寄せることができました。
自分たちはアウェーの勝率がリーグの中でも良い方なのでそのことについてもプライドを持っていますし、それを形として見せることができたのもファンの方々がアウェーの地に駆けつけて応援してくれるというファンベースがしっかりできていますし、その力に自分たちは助けられていると思っています。
-4Qに入る前にはどんな声掛けをしていましたか?
とても良い質問だと思います、ありがとうございます。
4Qに入る前には自分たちはどういうチームなのかという話をしました。4Qに強く、アウェーの地で勝てるチームだと話すことによって自信を持って4Qに臨めるような状況を作るような声掛けをしました。
ディフェンスについては素晴らしかったですし、オフェンスについてはその時に効いているプレーを理解して飽きずに効いているプレーを遂行するということができた4Qだと思っていて、それができたから流れが来てくれたと思っています。
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