「最悪の補強」と揶揄された男が残した十分すぎる“置き土産” 藤浪晋太郎のオリオールズ電撃トレードが実現した理由
もっとも、驚くべきはMLBでも上位クラスのプロスペクトを引き出せたトレード内容だろう。オリオールズが差し出したイーストン・ルーカスは、今季のマイナーで30.2イニングを投げ、防御率2.93、奪三振率11.15、被打率.174の好成績をマークする26歳。メジャー経験はないものの、確かなポテンシャルを示している。そんな26歳の左腕を春先に苦しみ、散々に叩かれていた“ルーキー”の見返りに獲得できたのはアスレチックスにとってこれ以上ない契約と言えよう。
十分すぎる“置き土産”を残し、新天地へステップアップを果たした藤浪。今季の中継ぎ陣の防御率(3.71)がメジャー6位と安定感があるオリオールズにあって、メジャーでも指折りのパワーアームへと進化を遂げている右腕がいかなる役割を任されるかは興味深いところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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