防御率0.73の歴史的快投の裏で、打撃不振も脱出 “二刀流限界論”に抗う大谷翔平が示す覚醒の兆し「やはり“規格外”の存在だ」
5回の1死満塁のピンチを併殺打で切り抜け、マウンド上で叫ぶ大谷(C)Getty Images
大谷翔平(ドジャース)の超人ぶりが改めて発揮された。
現地時間5月20日、敵地で行われたパドレス戦に大谷翔平(ドジャース)が、「1番・投手兼指名打者」で先発出場。4月22日以来の“投打リアル二刀流”でのプレーとなったが、投げては5回(88球)、被安打3、4奪三振、無失点で今季4勝目を挙げた。打っても初回に初球を先頭打者弾となる8号ソロを放つ活躍を見せた。
【動画】これぞ二刀流復活!大谷の先頭打者弾、8号アーチシーン
まさに歴史的な活躍だった。初回の第一打席にメジャー史上初となる投手による初球先頭打者本塁打を放った大谷は、投手として自らの“援護弾”によって生んだ流れを握って離さなかった。本人曰く「投げ心地が良くなく入ってきて、不安な感じはあった」という。それでも球数を費やしながらピンチの局面で出力を高める省エネ投球で乗り切った。
試合後に米スポーツ専門局『Sports Net LA』のインタビューで「あまり良くなかった」と幾度となく繰り返した。無論、パドレス打線の不調ぶりも影響したにせよ、「良くなかった」にもかかわらず、5回無失点の投球ができるのは流石という他にない。
規定投球回には1イニングだけ及んでいないため、公式に認められているわけではないが、防御率0.73はメジャーリーグトップのハイスタッツだ。ちなみにMLBの過去30年間で、シーズン開幕からの8先発で、それよりも低い防御率を記録した投手は、ジェイコブ・デグロム(0.71/2021年)とザック・グレインキー(0.60/2009年)だけである。
興味深いのは、異次元投球の裏で、打撃が復調してきている点だ。
この春先はとにかく苦しんだ。5月はドジャース移籍初の“連休”を用いた現地時間12日まで、打率.150、1本塁打、出塁率.261、長打率.250、OPS.511と成績も低迷。一部で二刀流継続の限界論や、年齢的な衰えを指摘する者もあらわれる事態となっていた。








