本塁打を打てなくともライバルはタジタジ!? 打者・大谷の驚異的な貢献度を示す「.657」の意味
ド派手な当たりはなくとも「打者・大谷」はエンゼルスに大きな貢献を果たしている。(C)Getty Images
大谷翔平(エンゼルス)がいかにライバルたちに恐れられているかを物語る数字が浮かび上がった。
現地7月21日、本拠地で行なわれたパイレーツ戦に大谷は「2番・投手兼指名打者」で先発登板。投げてはキャリアワーストの4被弾を打たれるなど6.1回(87球)を投げて被安打6、四死球2、5失点とやや精彩を欠いた一方で、打者としては4打席で1打数無安打だったが、3つの四球を選んで、1得点を記録した。
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蓄積疲労の影響もあるのだろう。この日の「投手・大谷」は、甘く入ったボールをことごとく打ち込まれ、5失点と本調子とは言い難い内容に終始。試合後に現地放送局『Bally Sports West』などの取材に応じた本人も「良くはなかったです。結果からして」と振り返るほどだった。
もっとも、「打者・大谷」は好調を維持。ヒットこそ生まれなかったが、3つの四球で出塁。今季の通算四球数を59とし、リーグトップのライアン・ノダ(アスレチックス)にあと1つに迫った。
メジャートップの35本塁打、OPS1.076とおよそ投手のそれではない好成績を収めている大谷。ゆえに四球数の増加は勝負を避けられている証拠とも言える。ただ、それもまた大谷の凄まじさを示してもいる。計18打席で13出塁している直近4試合での出塁率なんと.722。シーズン全体での率も.400に乗った。