驚異の完封劇に見た底なしの可能性 「投手・大谷翔平」の凄みを知る敵打者の“本音”「『打てるわけねぇ』って思わされる」
気迫あふれる投球で相手打者をねじ伏せる大谷。その偉才と対峙した打者はたじたじである。(C)Getty Images
大谷翔平(エンゼルス)が秘める底なしのポテンシャルに、対峙する者たちはただただ愕然とするしかない。
「あの日は最悪の一日だった。俺が言えることはショウヘイにまんまとやれたんだ。“オオタニられた”って感じさ」
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そう独特な表現で対戦を振り返ったのは、タイガースの内野手ザック・ショートだ。去る7月27日に行われたエンゼルスとのダブルヘッダーで完封&2本塁打の活躍を見せた大谷の偉才たる所以を目の当たりにした男は、今月3日に公開となった米ポッドキャスト番組『The Compound』で、少々嫌気がさしたような口ぶりで語った。
メジャー3年目の28歳にとって、とりわけ強烈なインパクトを残したのは、「投手・大谷」だった。
この日の大谷はマウンドでタイガース打線をねじ伏せた。ダブルヘッダーの第1試合に登板すると、4回までパーフェクトを記録する圧巻の投球を披露。5回に初ヒットを許したが、その後も小気味よく投げ進め、終わってみれば、被安打1、無失点。111球の熱投でメジャーキャリア初の完投・完封をあげたのだ。
打席から見た大谷はショートにとって異次元だった。1四球で出塁した彼は他の投手とは異なる凄みを解説している。
「ゆったりとしたワインドアップをしているから、タイミングを合わせるのが本当に難しいんだ。足をあげてから数秒溜めて投げてくるからね。そこからの身体の伸びもえげつない」