大谷翔平はボンズを超え、ルースに迫る天才へ “偉人”に近づく活躍に欧州メディアも脚光「誰も見たことがない」
歴史的な活躍を連日のように見せ続けている大谷。その快進撃に海外メディアからの賛辞も収まる気配はない。(C)Getty Images
いったい快進撃はどこまで続くのだろうか。エンゼルスで6年目のシーズンを謳歌する大谷翔平である。
シーズン終了後にFA(フリーエージェント)となる今年は、二刀流の真価が問われたわけだが、ここまでの大谷は世間の想像を超える活躍を見せ続けている。とりわけ6月に入ってからの打撃は圧巻の一語だ。14本塁打、28打点に加え、長打率.919とほとんどの打席で長打を放っていると言っても過言ではない。
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ここまで図抜けた存在となると期待したくなるのが、日本人史上初となる2度目のMVP受賞だ。これはあくまで現地時点での話だが、可能性は高いと言っていい。なぜなら、今年の大谷は、近年の同賞を決めるうえでのカギとなっている指標「rWAR」(セイバーメトリクスによる打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して、選手の貢献度を表す指標)でも歴史的な数値を記録すると見込まれているのだ。
今のペースでシーズンを終了した場合、投打の数値を合算した大谷のrWAR「12.2」になる。これはメジャー最多の年間73本塁打を記録した2001年のバリー・ボンズ(当時ジャイアンツ)を凌駕する値だ。さらに歴史的に見ても上回っているのは3人しかいない。
ベーブ・ルース=14.1(1923年)、12.9(1921年)、12.6(1927年)
カール・ヤストレムスキー=12.4(1967年)
ロジャース・ホーンスビー=12.1(1924年)
いずれも半世紀以上も前のヒストリカルなプレーヤーばかりである。あくまで数字ではあるが、大谷はここに食い込む可能性があるのだ。