野球を変えた男、大谷翔平 元MLB伝説OBの“疑念”を打ち払った驚異的な真価「最初は全てがダメだった」
二刀流の活躍が顕著となったために22年に誕生した「大谷ルール」。先発投手が指名打者も兼務できるという制定には、番組のコメンタリーを務める元ロッキーズGMのダン・オダウド氏も「彼はペナントレースの在り方を変えたと思う」と断言した。
もっとも、ルールに対して大きな異論もなく浸透していったのは、やはり大谷の活躍があってこそ。ゆえに同じく番組に出演したメジャー通算1064試合登板を誇る元球宴投手のダン・プリーサック氏は「この男は本当に凄まじい選手だ」と強調。そして、メジャー移籍当初の大谷に疑念を抱いていたことを赤裸々に明かした。
「私はオオタニが初めてアメリカにやってきた年の春季キャンプが忘れられないんだ。当時の彼は打つのも、投げるのも、全てがうまくいっていなかった。だから、最初の2週間ぐらいは『本当にエンゼルスに来るのか?』と疑うしかなった」
そのうえでプリーサック氏は「シーズンが始まってからトラウトからこう言われたんだ。『この男のパワーは本当に凄まじいよ』とね」と、エンゼルスの絶対的スターと交わした会話を回想した。
「その時は『どうだか』って思ったよ?(笑) そう思えるぐらいに最初の春季キャンプでのオオタニは全てがダメだったからね。でも、そこから少しずつ彼の真価が露わになってきた。広角に長打を打てるあのパワーは、私にとってはイチローの巨大パージョンのように見える。オオタニは引っ張るタイプのバッターが右中間に打つ打球を、左中間にも打てるんだ」
米識者たちの見識を改めさせた大谷。いまや「世界一」と評される男の凄まじい進化には、ただただ脱帽するしかない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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