エ軍時代とは異なる問題 大谷翔平の移籍に米記者が示した“懸念材料”とは?「ロサンゼルスでは意のままにできた」
FA移籍の行方が注目を集める大谷。(C)Getty Images
レギュラーシーズンが終わりを迎えたメジャーリーグは、水面下で来季を巡る各球団の補強動向が目まぐるしく動いている。そんななかで「唯一無二」の二刀流を貫く大谷翔平の去就は、日夜ありとあらゆる形で伝えられている。
今オフにFA(フリーエージェント)となる大谷は、メジャーでは日本人選手史上初となる本塁打王となるなど投打で活躍。キャリアの分岐点となるシーズンに目に見える結果を残した。
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ただ、大谷はシーズン終盤の8月に右肘側副靭帯を損傷。9月19日に手術を執行し、投手としての復帰は25年以降と見込まれている。少なくとも1年は「指名打者」のみに専念せざるを得ないのだ。
それだけに大谷の契約金を当初よりも低く見積もる球団もいるのではないかという声も小さくない。そうしたなかで、米スポーツ局『ESPN』のジェフ・パッサン記者は、ニューヨークのスポーツ専門局『SNY』の取材に対して「メッツは間違いなくオオタニ争奪戦のど真ん中にいる」と断言する。
球界の移籍事情に詳しいパッサン記者は、「彼らはこの業界で最も資金力があるチームだ」と金満オーナーであるスティーブ・コーエン氏の存在を強調。25年までのワールドシリーズ制覇を目標とする名門が大谷にふさわしい理由を論じた。
「彼らのオーナーはふさわしいと判断した際には出資をいとわないコーエンだ。メッツがオオタニ獲得に前のめりにならないと考える方が馬鹿げている。なぜなら彼は史上最高の才能を持った選手であり、コーエンの望みはそういう選手を集めることだ。そのために彼はなんでもするよ」