強打者だからこその“ジレンマ”――投手・大谷の復帰に向けた悩みをド軍GMが告白「普通の投手のようにリハビリはできない」
米紙『New York Post』のポッドキャスト番組「THE SHOW」に出演したブランドン・ゴームズGMは「6人での先発ローテーションはもう決定事項なのか」との問いに「我々が1番手から6番手を明確に区別するかはまだ分からない」と回答。明言こそ避けたものの、「自分たちには十分な先発投手の層がある。そのおかげでショウヘイの様子を見ながら順応させられる」と明かしている。
さらに「オオタニが二刀流でプレーできるようになれば、編成的にも8人のブルペン体制をできる。これは大きなメリットになる」と断言するゴームズGMは、「具体的にいつオオタニは先発として投げられるのか」という質問には、次のように答えている。
「とにかくリハビリの各段階を確実にクリアさせることを最優先にしている。当然ながらすべての準備が整って、ライブBP(実戦形式の投球)も問題なくこなせるようになれば、復帰できると思う。ただ、彼の場合は特殊だ。状況を見極めながらプロセスを進めていく必要があるんだ。なぜなら普通の投手のようにリハビリ登板はできないから。
彼はDHとして出場を続ける。それもチームにとって欠かせない打者だ。だから、ある程度の見通しは立っているけど、我々としても前例のないケースだと言える。ここからは本人の意見を尊重しながら、最適なプランを考えていくよ」
昨季に史上初となる「シーズン50-50(50本塁打・50盗塁)」をやってのけた大谷。そんな強打者だからこそ、シーズン中にスタメンから外すことは難しく、マイナーなどでのリハビリ登板は慎重にならざるを得ない。ゴームズGMの“悩み”は、偉才だからこそのジレンマと言えよう。
異質なジレンマと向き合いながら、あらゆる計画を練るドジャースは、「投手・大谷」のためにいかなる最適解を見出すのか。その行方は新シーズンの小さくない関心事となるのは間違いない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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