大谷翔平はボンズも超える!? 米ベテラン解説が強打者ぶりを絶賛「こんなことを言うなんて思ってなかった」
2001年はとにかく打ちまくったボンズ(右)。そんな大スラッガーを引き合いに米解説が大谷(左)を激賞した。(C)Getty Images
この日も大谷翔平(エンゼルス)は重要な局面において勝負を避けられた。
現地8月9日に本拠地で行われたジャイアンツ戦に「2番・指名打者兼投手」で先発した大谷。マウンドで6回を投げて被安打3、1失点の粘りを見せていた彼に「打者」としてこれ以上にない見せ場が巡ってきたのは6回裏の第3打席だった。
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1点ビハインドの無死二塁で打席に向かった大谷。「よし、一気に逆転だ」という機運が球場全体に立ち込めたなかで、ジャイアンツは、左腕のショーン・マナイアから右腕のトリスタン・ベックに交代。さらにゲーブ・キャプラー監督が申告敬遠を告げたのである。
もっとも、ジャイアンツの“大谷外し”は裏目に出る。続く3番のブランドン・ドルーリーがレフトへのタイムリーヒットを記録すると、4番のマイク・ムスタカスがライトスタンドに鮮やかな3ランを放って4得点。一気呵成の攻撃で試合をひっくり返したのだ。
球場が大ブーイングに包まれた大谷への申告敬遠。無論、試合前まで打率.307、40本塁打、OPS1.078を記録するスラッガーに対しては当たり前の施策と言えるが、今季の申告敬遠数はこれでメジャー最多の16個目。およそ投手のそれではない数が彼の存在感の大きさを物語っている。