エンゼルス・大谷「らしくない」投球の要因 心配されていた「大谷ルール」の弊害とは
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エンゼルスの大谷翔平投手(27)は26日(日本時間27日)のブルージェイズ戦に「3番・投手兼DH」で投打同時出場。
この日、大谷は8回に代打を出されたが、初回から「らしくない」投球が見られた。初回、先頭のスプリンガーにいきなり本塁打を浴びると、3回にも先頭への四球からまたもスプリンガーに安打を許し、続くエスピナルに適時打を許した。さらにこの回は二死一、二塁からビシェットに2点二塁打を許すなど、いつもの圧倒的な投球は鳴りをひそめ、失点を重ねた。
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結局6回を投げ10奪三振も6安打5失点で降板。6回には昨季、本塁打王争いをくり広げたゲレーロジュニアにソロ本塁打を浴びるなど、いいところなく終わった。
降板後の大谷は腰に張りがあったと告白。初回にスライダーを投げた際に感じたそうで、その後もだましだまし投げていたが、3回までの最速は156キロ。いつものように160キロ超のスピードボールはこの日は見られなかった。
試合後の大谷は痛めた腰の状態に関して「明日になってみないとどうなのかなと。今のところはそんなにたいしたことないと思ってます」とコメント。直球の速度が遅かった点についても腰痛の影響を認めた。
一方、6月に入る前のこの時期にコンディション不良が明らかになったことにはこんな声もある。
「今季からメジャーではいわゆる、大谷ルールが適用され、肉体的な影響が心配されていました。基本的に本人は出たいタイプとあって、今後もマドン監督含めての舵取りが注目されます」(メジャー関係者)
今季から先発投手が打順に入る場合は、マウンドを降りても、DHとして試合に出場し続けることが可能となった。これを受けて、大谷は打席数などが増え、活躍の機会が広がると期待されるも、一方で二刀流としても精一杯の日々を送っていることでさらなる肉体的負担も心配されていた。
ここ3試合はノーヒットに終わっている大谷。シーズン通しての活躍を見据えて、ベストな選択をしてもらいたいものだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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