「スライダーが抜群だった」大谷翔平のピッチング内容を佐藤義則が徹底分析!12奪三振のアストロズ戦は「フォームや腕の振りが・・・」

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今季9勝目を挙げた大谷。またも連敗ストッパーとしてチームを救った。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は現地7月13日(日本時間14日)、本拠地でのアストロズ戦に先発登板。6回105球を投げ、12奪三振、4安打1失点で個人6連勝を記録し、自己最多となるシーズン9勝目を挙げた。またもチームの連敗を止める好投を見せた大谷のピッチングは、エキスパートの目にどう映ったのか。田中将大やダルビッシュ有らを育て、「日本一の投手コーチ」と称された佐藤義則氏に投球内容を分析してもらった。

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 6連勝という結果もさることながら、ピッチング内容や状態が明らかに良くなっている。三振を量産したスライダーはもちろん、カーブもブレーキが効いていたし、ストレートも160キロ台の力がある球を投げていた。一番の武器だったのは、やはりスライダー。曲がり幅が大きいから、ボールからボールになる球でも相手が振ってしまい、三振も取れた。ストレートは高めに浮く球もあったが、ボールの勢いで打ち取れていた印象だ。

 今の大谷はシーズン序盤に比べるとフォームや腕の振りが大きくなっており、ボールの勢いが出てきている。スライダーが完璧というくらいのキレで、アウトコースはほとんどバットに当てられない。そんなピッチングを続けている。

 今回の登板では、6回を投げて105球、12奪三振で降板。エンゼルスが追加点を取れたので交代したと思うが、点差が離れていなかったらもう1イニング投げたかもしれない。

 いずれにせよ、6回で12奪三振というのは凄い数字。1回につき平均2個ずつ三振を奪っているわけだ。しかも4試合連続の2桁奪三振は、日本人として1995年の野茂英雄以来だし、球団としては私の大好きなノーラン・ライアン以来、45年ぶりの記録だという。かつての野球は9回まで投げることが多かったが、大谷は短いイニングの中で2桁三振を奪っているので、それがまた凄い。

 次の登板で勝てば10勝目。104年ぶりにベーブ・ルース以来の2桁勝利、2桁本塁打を達成する。今の大谷であれば、投げる度に記録を作っていくだろう。チームが先行してくれれば、なかなか今の大谷は打てない。それくらいの状態になっている。

 スライダーの曲がりがすごく大きいので、今のままの状態をキープできればいいし、これでもっと真っすぐを使える勇気が出てくると、さらに面白い。ピッチング内容は間違いなく上がり調子。オールスター明けの後半戦でも好投が期待できるだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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