フィギュア宇野昌磨が不透明選考に喝!羽生結弦も救われた「あいまい基準」を問題視
代表選考基準について日本スケート連盟の竹内洋輔強化部長は、全日本の位置づけは最終選考会であって「一発勝負」の場ではないと説明。宇野の発言については「具体的にどのへんが不満か把握できていないところもある。基準はシーズンが始まる前に掲示して、全日本の後に決めている」などと補足した。
連盟が公表している選考基準によると、男子3枠のうち、全日本選手権の優勝者が1人目にまず決定。2人目は全日本2、3位、GPファイナル上位2人、国際スケート連盟公認大会の今季スコア上位3人の中から総合的に選考。3人目は、ここまで候補に挙がった選手から総合的に判断すると明記されている。
『総合的に判断』というあいまいさを残すのは、実績のある選手を救済するためでもある。過去には五輪で連覇した羽生結弦に『適用』されたことがある。17年、右足首を負傷した羽生は五輪選考会を兼ねた全日本を欠場。特例の救済措置で五輪代表に選ばれると、2大会連続金メダルを獲得した。
羽生のプロ転向後、宇野はフィギュア界のトップとして引っ張る立場。選考基準の明確化を問題提起しただけでなく、選考方法が現場の選手に周知されていない状況も、今後の課題として伝える形になった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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