新人王争い有力候補 DeNA・牧に「新人離れしている」の声も

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 ハイレベルな新人王争いが続く中、気を吐くのがDeNAのドラフト2位ルーキー牧秀悟内野手(23)だ。

 20日の巨人戦(横浜)に「4番・二塁」で先発出場した牧は初回二死二塁の好機に相手先発山口の低めスライダーをうまく捉え、右前に運んだ。先制の適時打に「(中井)大さんの引退試合なので何がなんでも勝ちたいので食らいついていきました」とコメント。この日は先輩、中井の引退試合。結果として敗れたが、後輩として花を添える形になった。

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 終盤にきても勢いが衰えない。ここまで142安打をマーク。これは1998年に巨人・高橋由伸が記録した140安打を超え、新人単独9位の記録となる。打率も3割1厘(20日現在)で現在リーグ8位。快進撃を続ける新・ハマの安打製造機に対しては、三浦監督も「ときどきルーキーであることを忘れる」と全幅の信頼を寄せ、4番を任せている。

 この牧の快進撃でいよいよ新人王争いの行方も混沌としてきた。今季の争いは例年になくハイレベルな戦いとなっている。広島ドラフト1位でここまで35セーブをマーク、今夏の東京五輪金メダルにも貢献した抑えの栗林を筆頭に、阪神からはドラフト1位の佐藤輝、同6位でリーグトップの29盗塁をマークしている中野がリストアップ。さらにここまで9勝をあげるヤクルト2年目の奥川も権利を持ち越しているので、獲得の可能性はあるなど、まさに粒ぞろいとなっているのだ。





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