巨人戦力外の山口俊を獲得するのは「あの球団」?
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巨人は10月25日、山口俊投手と来季の契約を結ばないことを発表した。戦力外通告を受けた山口投手は、現役続行の意思を示している。
そんな山口について、現役時代に横浜ベイスターズなどで活躍し、引退後もアテネオリンピック日本代表や、横浜でコーチを歴任してきた野球解説者の高木豊氏が、自身のYouTubeチャンネルで語った。
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山口は2005年のドラフトでDeNAから1位指名を受け入団し、抑えや先発など幅広く活躍。2016年には3年総額10億円(推定)の大型契約で巨人へ移籍し、移籍3年目には最多勝、最高勝率、最多奪三振の投手三冠を獲得し、5年ぶりのリーグ優勝に貢献。同オフに球団初のポスティングシステムでメジャーリーグ挑戦を果たした。
しかし、メジャーでは防御率8・06と結果が出ず、昨年巨人に電撃復帰。巨人では15試合で先発したもののケガが重なって今季の登板は4月の1試合のみに終わり、戦力外通告を受けた。
DeNAでコーチとしてともに戦った高木氏は、山口の野球人生を振り返りながら、「山口は豪球投手から変化球を操るような投手へとうまく転換できた器用な投手。若い頃は優しくてピンチでドキドキするような子だったけど、今では良い意味でふてぶてしくなった」と、我が子のように成長を感じていた。
そんな後輩の戦力外通告には、「体の強い山口だからまだまだできそう。投げられる状態ではあったと思うけど、巨人の若手が出てきた煽りを受けたね」と、巨人という球団のチーム状況にフィットしていないだけで、まだまだやれると見解を述べた。
「俊に言っておきたいのは、可愛い後輩だしね。トライアウトを受ける準備をするくらいの低姿勢じゃないとダメだよ。それくらいの気持ちを持ってないと声はかからないと思う」
本人のためを思い、熱い言葉を寄せた高木氏。しかし、山口は現役続行の意思はあるものの、トライアウトは受けない意向を示している。NPBの球団から声がかかれば良いが、簡単な話でもないのは本人も承知の上だろう。それでもトライアウトを受けず、オファーがなかった場合は、海外でプレーする可能性もあるという。