ヤクルト「V査定」なしで波紋 日本シリーズ完封の高橋にも上積みなしで同情の声も
ヤクルト高橋奎二投手(24)の契約更改が注目を集めている。14日、契約更改交渉を行った高橋は750万円増の年俸2200万円でサイン。プロ6年目となる今季は開幕2軍スタートだったものの、シーズン途中から存在感を発揮。6月に1軍昇格すると14試合で4勝1敗、防御率2・87の成績を残した。
圧巻だったのは、日本シリーズ第2戦の投球だった。133球5安打の熱投でシリーズ初完封。初戦を終盤までリードしながら守護神マクガフが崩れ、痛い星を落としたチームにとっても失った流れを取り戻す意味でも非常に大きな1勝となった。高橋の力投がなければ、日本一にはたどりつけなかったかもしれない。
一方でこの日本シリーズの投球内容は年俸査定には加味されないという。CS、日本シリーズについてはそれぞれのシリーズごとの活躍、貢献度によってチームが得る獲得賞金から分配金として支給される仕組みとなっており、これは各球団とも同様だといわれる。
とはいえ、だ。「表向きは各球団、そういうことになってますが、『ご祝儀』査定は多少あるものです。特に高橋は子供が生まれたばかりとあって、ひと昔前なら『ミルク代』として多少、色もつけたもの。今季投手陣の活躍が話題になった中で、特に後半戦において奥川と高橋は別格の活躍もしていた。20年ぶりの日本一と明るい話題のときですから、もう少し出してあげてもいいのでは」(放送関係者)と相変わらずの球団の「渋チン」ぶりにあきれる声も上がった。