燕の正捕手・中村 流出危機? 今オフ補強戦線の目玉となる可能性も
首位ヤクルトが3位の巨人を完璧に突き放した。7日の巨人戦(神宮)に1―0のサヨナラ勝ち。9回一死まで巨人投手陣に無安打に抑えられていたが、1番・塩見がこの日初安打をマークし、二盗を決めチャンスを広げると、最後は山田の遊撃内野安打の間にサヨナラのホームを踏むという劇的な勝利を飾った。チームは巨人にこのカード3連勝、2位・阪神にも2ゲーム差をつけ、8日から始まる阪神との首位攻防戦に弾みをつけた。
試合後の高津監督も「粘って1点を与えず、粘って1点を取る。去年と比べて成長したところ」とナインの成長をたたえた。投手陣が無失点リレーでつなぎ、何とか点を奪いたい9回裏、今季1番に定着した塩見が勝利への扉をこじ開けた。9回一死で打席が回ってくると三遊間に転がして、チャンスメイク。さらに続く青木の3球目に「今年1番の盗塁だった」と胸を張る完璧な走塁で勝機を広げた。前カードの広島戦から続く6連勝を達成し、首位攻防戦となる8日の阪神戦に勝てば、待望のマジック「11」が点灯する。
2年連続最下位から優勝へ。勢いにわくチームの一方で正捕手・中村の去就に水面下で注目が高まっている。
「中村は今季が3年契約の最終年。FA権を持ち越しており、球団の評価次第では出る可能性もあるのではないかとひそかに注目を集めています」(球界関係者)
中村のここまでの今季成績は109試合に出場し2割8分6厘、2本塁打、33打点(7日現在)。「何といっても球界のトレンドともいえる『打てる捕手』であることがストロングポイント。今季は2番を打ったり、下位でポイントゲッターになったりと多様な起用にも応え、安定したリードも高く評価されています」(同)