プロ選手が活躍するための健康・コンディショニング管理法、元SB攝津氏は「1週間での流れを作る」
アスリートのパフォーマンス向上に欠かせないコンディショニング管理。
そのコンディショニングを整える要素には、食事や睡眠、トレーニングなど様々あり、どれもバランスが重要視される。
中でも毎年143試合をほぼ休みなく、そして全国各地を移動しながら戦うプロ野球選手にとっては、ピッチングやバッティング練習と同じくらい日々のコンディショニング管理が大事になっている。
現役時代、先発・中継ぎ双方で活躍し、沢村賞や最優秀投手をはじめとする数多くのタイトルを獲得、さらには5年連続開幕投手を務めた攝津正氏は、自身の現役中に行っていた食生活やコンディショニング維持法について、現在スポーツやトレーニングに励む人へ向けたポイントを含め語った。
現役中のお酒の飲み方、疲労回復のために摂取していたものとは
現役時代は野菜を多めに摂るなどバランスの良い食生活を心掛けていたという攝津氏。中でも、飲酒については、自身の登板日に合わせて摂取するタイミングに気をつかっていたという。
「お酒に関しては、先発登板する何日か前からずっと飲まないようにしていました。中継ぎの時はちょっと飲むことはありましたけど、先発登板は1週間に1回しかないですから。3日前くらいから絶対飲まないようにして、どこも出歩かないようにしていました」
シーズン中の半分近くをホテルに宿泊しながら過ごす野球選手。バランスの良い食事を心がけることは一層難しくなると思うが、攝津氏はどのように工夫していたのだろうか。
「ホテルでの食事は、野菜やスープを摂るように考えて食べていたり、球団が栄養バランスを考えてくれたお弁当を用意してくれていたので、それを食べることもありました。あとは、栄養士さんが遠征先にもついてきてくれていたので、自分が盛ったご飯に対してアドバイスをもらったりしていましたね」
シーズン中ほぼ毎日試合を行う選手にとって、前日の疲労を極力翌日に持ち込まないようにしたいところ。
疲労回復含め、コンディショニングを維持するために摂取していたものについて攝津氏はこう振り返る。
「登板後はなるべく鶏肉など脂が少ないものを食べていましたね。プロテインも飲んでいましたが、基本的に食事で摂るのが1番良いことなので。それで足りない部分をサプリで補うみたいな感じでした」