「まさかあのファイターに間違われてK-1の控室に…」天心の兄弟子・白鳥大珠が「THE MATCH」での対K-1を振り返る
入場の景色は「星」だった!
――あの日は、まず会場入りするじゃないですか。その時はどんな気持ちでいたんですかね?
「会場に入った時は、ホントいつも通りでしたね。これ、正直ネタなんですけど、僕はあの日、サングラスをかけて会場入りしたんですよ。それでまず普通にジムのスタッフと合流して。僕らの控室に案内してもらっていたんですよね。そしたら、途中で女性スタッフに止められて。『あ、すみません。こちらです』みたいに言われて」
――ええ。
「その後、そのスタッフについていったら、K-1側の控室に連れて行かれて」
――K-1側の?
「だから、なんで俺、K-1側に連れて行かれるんだろう? って控室のほうに行くじゃないですか。そしたらスタッフの方が、耳の……」
――トランシーバーみたいなのですね。
「そう。そしたら『安保(瑠輝也)選手、控室に入りまーす』って」
――あらー、それはそれは(苦笑)。
「だから『いえいえいえ、違いますよ』って」
――たしかにネタですね、もうそこまでいくと。
「僕、めっちゃサングラスかけてカッコつけて会場入りしてたんですけど、人間違いされたっていう(苦笑)」
――だけどあの日は選手がみんなもうスターでしたね。
「やっぱり各団体のトップが集まっていたっていうのと、東京ドームでああやってリングに上がると、意識的にもテンションが上がりますよね」
――正式には開会式の時に会場内に出ていくわけですけど、東京ドームを感じる瞬間はどこでありましたかね?
「僕は今まで一番大きいなと思ったのは、さいたまスーパーアリーナの入場の時だったんですけど、東京ドームはケタ違いでしたね。オープニングセレモニーの時に、花道に出て、見上げた時に……、いやあ、もうホント最高の景色でしたね」
――どういう気持ちがするんですか。5万人以上の前に出ていくのって。
「あのー、僕、試合の記憶がないって…」
――試合後にそう言ってましたよね。
「でも、観客の雰囲気とか、そこだけは覚えていて。もちろん、今はもう試合の内容も思い出しているんですけど、あの入場のときに見上げた景色はホント忘れられなくて。“星”でしたね」
[文:Show大谷泰顕]
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