井上中日「4番・石川昂弥」覚醒の条件は? 球界OBの着眼点「意識させるから、おかしくなる」細川の打順にも言及
一方で石川に関しては「あそこで信頼される4番になってほしい」としながら、「発展途上だから」と長い目で成長を見守ることを求めた。
新任の井上監督が打ち出した「石川4番構想」に関しても、「(井上監督の)契約年数の中で石川を4番にしたいという思いは強いんだと思う」と、地元のスターということで球団あげての育成姿勢が見てとれるとした。
その上で石川覚醒の条件に関しては「4番と意識させるから、おかしくなる いいんだよ、意識しなくたって」とチームを背負う意識を軽減させることが大事とした。試合の展開次第では、回の先頭に回ってきたりなど、チャンスに回ってくるとは限らず、常にポイントゲッターの役割が求められるわけでもない。
「『得点圏で打率がいいだけの打者』になってほしい、でいいんじゃないと思うよ」とシンプルな考えに立ち返ったほうがいいとした。
その上で開幕前から注目となっている細川成也の打順についても言及。チームで2年連続20本塁打以上をマークしている右の長距離砲に関しては「3番じゃなくて、5番でいい」としながら、クリーンアップで石川の後を打つ形が望ましいとした。
3年連続最下位と低迷するチームにおいては「レギュラーも作らなきゃいけない、スターも作らなきゃいけない」とチーム作りの困難さを認めながら、4番打者を育成するためには「我慢が必要だよ」と繰り返し説いた高木氏。
4番を任せる期間にも「1年間だよ いいじゃない、怪我したら外すしかない」と長い期間で育成を見守ってほしいとした。
一方、中日は石川以外にも、中軸の細川も打率・185、オルランド・カリステも打率・143、村松開人も打率・111(いずれも8日現在)と打線全体に活発な打者が少なく、雰囲気を重くしている。
ここまで10試合を経過し、3勝5敗(2分け)でリーグ最下位。引き続き、打線の起爆剤が待たれそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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