石川昂弥が侍J初選出!竜の未来を背負う若きスラッガーが歩んだ紆余曲折のキャリアとは?
■ケガに泣かされるプロ人生
石川は3球団競合の末、中日に入団。背番号は前年に引退した荒木雅博の「2」が与えられた。
大きな期待を背負ってのプロ野球人生だが、ここまでの石川は毎年ケガに泣かされている。
1年目:春季キャンプで左肩腱板炎
2年目:試合中の死球で左尺骨骨折
3年目:試合中の走塁で左膝前十字靱帯不全損傷
4年目:秋季教育リーグで左膝コンディショニング不良
大なり小なりプロ野球選手はケガを抱えるものだが、石川の場合は試合中のアクシデントだったり、シーズンを棒に振る大ケガを負うことが多い。今後代表の常連になっていくためには、ケガに対する予防は必須だろう。
一方で、1年目にプロ初安打&初打点、3年目に初本塁打、4年目に初の規定打席到達&2ケタアーチと、形としては右肩上がりのキャリアを見せている。5年目の今季は前述の左膝コンディション不良により二軍キャンプで汗を流しているが、チームでは三塁ポジションの本命視をされている状況だ。
■U-18W杯の躍動再び
石川は高3の夏にU-18侍ジャパンの一員として、U-18W杯を戦っている。チームは5位に終わったものの、全8試合で4番に座り、打率.333、1本塁打9打点の好成績を残した。
圧巻だったのはパナマとのオープニングラウンド最終戦。同点で迎えた5回、2死一、三塁からレフト後方への勝ち越し3ランを放った。内角に食い込む速球をバットのしなりでスタンドへ運ぶ、高校生離れした一撃。おそらくこれで3球団競合を勝ち取った、と言えるようなインパクトだった。
今回初選出となったトップチームでは、いきなりの主軸起用は難しいかもしれないが、井端弘和監督は打席での対応力や逆方向への長打を高く評価している。与えられた打席でU-18でのインパクト再び、といきたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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