低迷する打線の救世主 佐藤輝明に球界OBから指摘された「守備向上へのポイント」とは
佐藤は三塁守備も注目されている(C)産経新聞社
まさに救世主の働きだった。
阪神は6月7日の西武戦(甲子園)に5-1と勝利、昇格即スタメン起用された佐藤輝明の躍動したプレーが光った。
【動画】【阪神佐藤の現状】『腐らしては絶対にダメ!』1軍復帰のサトテルについて伝えたいこと!【プロ野球】
「5番・三塁」で先発出場、昇格後、初打席となった2回は先頭打者として中前打をマーク。塁に出ると何としても連敗を止めたい、気合を感じさせたのはその後のプレーにもあった。
一死二、三塁となって木浪聖也は一ゴロ。三走の佐藤が果敢に本塁へ走ると、一塁を守る中村剛也が打球をファンブル、ヘッドスライディングで先制のホームを陥れた。ユニホームは黒く染まり、帰ってきた若虎の懸命プレーに声援が鳴りやまなかった。
5回1死も右前打でマルチ安打をマーク。さらに課題とされた守備でも三回無死では古賀悠斗の三ゴロをさばくと、四回は滝沢夏央の三塁線へのゴロにもしっかり対応。五回1死の場面も俊足の山野辺翔のゴロを素早い送球でアウトにするなど再三の守備機会も躍動した姿を見せた。
満を持しての昇格には球界内からも様々な考察の声が上がっている。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は6月7日に自身のYouTubeチャンネルに「【阪神佐藤の現状】『腐らしては絶対にダメ!』1軍復帰のサトテルに伝えたいこと!【プロ野球】」と題した動画を更新。1軍昇格となった佐藤へのメッセージを語っている。
まず今回の降格の要因ともなった守備難に関して高木氏は佐藤の「守備に対しての意識が強すぎる」と指摘する。
真剣に取り組むがあまり、体がぎこちなくなってしまうとした。
自身も現役時代は名二塁手として知られたが、度重なるエラーのシーンも当然あったという。当時のコーチから気持ちの負担を減らすような声掛けが印象的だったとも話した。