西武移籍に伴い内海が失ってしまった将来の可能性とは
まさかの生え抜き功労者の流出劇に、球界では大きな衝撃が走っている。
巨人はFAで入団した炭谷銀仁朗捕手(31)の人的補償として、内海哲也投手(36)が西武に移籍すると発表した。内海はドラフト1位にあたる04年自由獲得枠で入団。通算133勝をマークし、人望の厚い投手陣のリーダーでもある。ここ5年は2ケタ勝利から遠ざかり、今季は5勝5敗、防御率4・17ながら4年ぶり完封勝利を飾るなど、復調の兆しを見せていた。
実績あるベテランの人的補償といえば、これまで江藤智、工藤公康、藤井秀悟といったFA移籍組の流出はあったが、内海のように長くチームを支えてきた生え抜きの功労者を手放した前例はない。
ファンサービスやメディア対応も率先してきた「チームの顔」だけに、ファンの落胆、失望は大きい。ジャイアンツ球場では、事実を知って泣きだすファンもいたという。SNSには悲痛な書き込みがあふれた。
「なんでよりによって内海なんだ…どれだけ貢献してきたと思ってんだ」
「プロの世界は厳しい。でも内海のいない巨人は想像できない」
「炭谷をとって内海を出すって、巨人はなにがしたいの」
「ここ数年の成績で仕方ない部分はあるけど、ファンの心情は考えてない」
なぜ内海だったのか。FAの人的補償として、巨人は外国人選手、直近ドラフトで獲得した新人選手を除く28人のプロテクトリストを作成し、西武に提出した。
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