阪神13年ぶり首位ターンも・・・過去3度すべて巨人に逆転優勝をさらわれている不吉データ
プロ野球はシーズン前半戦が終了し、セ・リーグは阪神、パ・リーグはオリックスが首位ターンを決めた。関西を本拠地にしている球団が両リーグそろって球宴前首位を確定させたのは、1972年(昭和47年)の阪神と阪急以来49年ぶりとなった。
日本シリーズの関西対決となると、東京五輪が開催された1964年(昭和39年)の阪神対南海までさかのぼる(結果は4勝3敗で南海V)。2度目の東京五輪が予定されている今年は、くしくもそれ以来の日本シリーズ「関西ダービー」が実現する可能性がある。歴史の後押しも感じられるだけに、両球団ファンは大いに盛り上がっている。
阪神の首位ターンは過去8度あり、うち優勝3度でV確率は38%。2000年以降では03、05年が最終順位も優勝、08年が2位だった。阪神1位、巨人2位で前半戦終了は72年、76年、08年に次いで4度目だが、過去3度すべて前半戦2位の巨人に逆転優勝をさらわれているのは、なんとも不吉なデータだ。
今季の阪神は4月上旬から首位を1度も譲っていない。躍進の原動力は大当たりのルーキーたち。ドラフト1位佐藤輝は新人左打者の最多記録20本塁打に早くも到達。遊撃の中野、左腕の伊藤も活躍し、戦力に厚みが増してチームが活性化した。気になるのは交流戦後の失速で、2位巨人と2差、3位ヤクルトと4.5差と余裕はない。
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