来年に延期された東京五輪の開催時期はどうなる?酷暑を避けて「桜五輪」の可能性も?!
2020年東京五輪の延期が24日、正式に決まった。安倍晋三首相とIOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長が1年程度延期することに合意。安倍首相は「中止はないと確認した」とした上で、来年夏までの開催を目指していく考えを明かした。
決定的となりつつあった延期が発表され、焦点は2021年東京五輪の開催時期へと移る。
2020年東京五輪は7月24日~8月9日を予定していた。関係者の多くが丸1年の延期で来夏、ほぼ同じ時期の開催を見込んでいることを口にしている。
同時期の1年後夏の開催が有力
一方で複数の英メディアが候補の一つと挙げたのが、2021年春に行う「桜五輪」だった。複数のIOC委員が4月開催を提案したという。
確かに4月開催のメリットはある。何よりも東京の真夏という酷暑を避けられる。札幌へ移転が決まったマラソン競技も、4月ならば東京で行えるだろう。
ただその場合、ドリームチームでの来日が期待されるバスケットボールのNBAや、欧州サッカーがシーズン中のため、スター選手の出場がかなわない。特に男子バスケはIOCの主要スポンサーである米NBC放送のドル箱コンテンツであり、彼ら抜きでは放映権収入が大きな打撃を受ける。デメリットもかなり大きい。
現実的には、やはりほぼ同時期の1年後夏の開催が有力となるだろう。
1964年の東京五輪は秋である10月10日~24日まで行われた。その開会式の日である10月10日は体育の日として国民の祝日となった。
では近代の夏季五輪は、どのような時期に主に開催されてきたのだろうか。