五輪ブタ演出案問題・・・なぜLINEスクショの流出は防げなかったのか
あまりに寒すぎる…。
大御所CMクリエイター・佐々木宏氏のシゴトとしては、お粗末すぎる結末でした。
「LINEスクショ流出」を契機に、東京五輪開閉会式の演出に「総合統括」として関わってきた佐々木氏が、渡辺直美さんをブタに見立てるというプランをメンバーに投稿していたことが判明したのです。五輪のポリシーとは正反対となる、容姿蔑視の観点から批判が高まり、このほど辞任することになりました。
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スポーツメディア関係者が言います。
「『オリンピッグ』というダジャレから、渡辺さんをブタに見立てるというアイデア自体、面白くも何ともない。寒いの一言に尽きます。しかも寒すぎるのがLINEの絵文字を多用している点。60代でも自分をかわいらしく見せたいという欲がバレバレです」
業界内ではこの投稿が、約1年前の20年3月5日になされたものであることが話題になっています。
「東京五輪の開会式について、森喜朗氏の威光を背景に実権を掌握しようと様々な策を用いていたことが、徐々に明らかになっています。権力をバックに物事を推し進め、人に恨みを買う立場であるのに、不用意な投稿をしても自分なら許される、『特別な立場』だと勘違いしていたのでしょう」(前述のメディア関係者)
ところがその投稿から1年後となるこの3月、絶妙のタイミングで公にされてしまうのですから、脇が甘いとしか言いようがありません。
それでも…。
ある広告会社の営業マンは「今回の件は佐々木氏に完全な非があり、到底許されることではない」と前置きしながらも、こう同情を口にするのです。
「アイデア出しの段階で、冗談や軽口まじりにとにかく意見を交わしまくるというのは、この世界ではよくある話です。そんな意味のない雑談から、ビッグビジネスへのヒントが生まれることも多々ある。その過程のスクショ画面、週刊誌に売りますか? このやり方はどうも汚いですよ」