菅野智之、MLB成功のカギは“日本人を熟知する女房役” 田中将大やダルビッシュ有とも関係深めた「稀有な経験値」
今オフにオリオールズと契約を締結したサンチェスは、2015年にヤンキースでデビューを飾った強打が売りの捕手。メジャーで10年キャリアを積んできた中で、田中将大とダルビッシュ有という日本人エースとバッテリーを組んできた稀有な経験を有している。
十人十色と言われる投手だけに一概に括ることはできない。しかしながら、日本人投手のメンタリティや考え方を熟知するサンチェスの存在は、菅野にとっても頼もしい限りだろう。オリオールズも今春のキャンプではコンビを組ませる機会を増やしている。
もっとも、オリオールズの正捕手には、生え抜きの大型捕手アドリー・ラッチマンが君臨。レギュラーシーズン中にサンチェスが継続起用されるかは不透明ではある。ただ、26日のパイレーツ戦でもマスクをかぶった32歳に対しては菅野も「今日も試合前と試合中にたくさん話をした。全体的に良いコミュニケーションがとれていたと思う」と好感触を口にしている。
一方のサンチェスも菅野とバッテリーを組むことに意欲的だ。
「今日はとにかくいろいろな球種を投げること、そしてこっちは受けることに集中した。彼は僕に『一番いいと思うボールをなんでも要求してくれ』と言った。だから僕も『もし何か特別なものを投げたい、あるいは特別なことをしたいと思ったら、遠慮なくそうしていい』と言った。今年はお互いを知り、一緒に練習を続ける時間がたっぷりある。でも、今日は様々な球種を使うことが僕たちの目標だった」
関係性が深まることで、投球の幅も増えてくるのも想像に難くない。菅野がサンチェスとどのようなケミストリーを築くかは、シーズン開幕まで興味深く見守りたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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