暑さで距離短縮、トライアスロン・五輪テストイベント 日本勢は苦戦
8月15日、東京・お台場で「ITUワールドトライアスロン・オリンピッククオリフィケーションイベント」の女子エリート部門が開催された。
2020年東京五輪のテストイベント、選手にとっては五輪出場をかけたレース。レース当日の朝、フィニッシュ時点での熱中症予想数値が30℃を超えるという気象予測から、ラン競技の距離が10キロから5キロへの変更となった。
日本勢は苦戦。五輪出場枠をかけた戦いの結果は?
日本からはリオ五輪で日本人トップの成績をおさめた佐藤優香、北京五輪5位入賞の井出樹里、現在国内ランキングトップの高橋侑子が出場。
優勝したのは、バミューダ諸島のフローラ・ダフィ。日本勢はスイム上がりのバイクで先頭集団に乗り切れず、高橋侑子が日本人トップの23位、井出樹里が25位に終わった。佐藤優香は途中棄権。
日本人出場選手、レース後コメント
―高橋侑子(富士通)
思ったよりスイムがうまくいかず、バイクも後方で、思うような展開ではなかったが、とにかく最後まで力を出し切る、目の前のことを第一に考えて、最後まで走り切りました。
五輪のメダルを目指すには、まだまだ課題がたくさんあると痛感しました。良い機会になったと思うので、この結果をしっかり受け止めていきたい。
本番と同じ環境でのレースは、選手にとっても力になったので、ここで得たことをしっかりと受け止めていきたい。ランが5キロになってしまったので、本番と違うところはありますが、課題が見えた。スイム、バイク、ランの3種目すべてにおいて課題があると実感したので、来年に向けてやっていきたい。
―井出樹里(スポーツクラブNAS)
今回のレースで上位に入れば五輪に繋がるレースだったので、結果に関してはすごく悔しい気持ちでいっぱいです。スイムの出遅れが、全体の最終結果に影響したと思っています。
東京五輪本番のコースを走ってみて、テクニカルだけなくて、パワーが必要なコースだと感じました。Uターンからの立ち上がり、激しい起伏や長い坂ではありませんが、いたるところにアップダウンがあったりして、パワーも必要とされるコースだと感じた。
今回のレースでの反省点を活かして、来年この場所に立って勝負ができるように、しっかり準備していきたいと思います。