早くも「すきま風」?日ハム・新庄監督とコーチ陣との「微妙な関係」とは
日本ハムは6日、今キャンプ初めての紅白戦を行った。これまでも様々なアイデアを披露してきた新庄監督はこの日の紅白戦にもこだわりを見せた。場面を1点ビハインドの1死満塁とするなど、ルール満載の紅白戦を実施。守備位置や打順もシャッフルしながら、選手に常に「野球脳」をフル回転させることを求めた。試合中に自らマイク指導も始めるなど、目指すチームの底上げにあの手この手を駆使している。
・今すぐ読みたい→
日ハム・清宮 コロナ離脱で不安視される「あのあせり」とは https://cocokara-next.com/athlete_celeb/kotarokiyomiya-be-impatient/
一方で、チームをめぐっては気になる情報も出てきている。5日に行われたキャンプ中にはコーチ陣への公開「ダメ出し」が話題を呼んだ。シートノック中に今季からコーチ職を務めるノッカーの稲田内野守備走塁コーチがミスを連発。新人コーチにありがちなシーンともいえるが、最初は「ノッカーも新人なんで。明日『BOSS組』(二軍)に行ってるかも」と笑いを交えながら見守っていたが、さらにミスを連発したため「プレッシャーに弱い!一発で決めてくれないと選手が疲れちゃう」と真剣にダメ出し。
さらにその後、CS放送「GAORA」のキャンプ中継に飛び入り参加すると、選手のバント練習に関して「コーチ陣がダメ。俺が言ったことを伝え切れていないのが嫌なのよ」と愚痴ともいえるぼやきを披露すると、練習時のグラウンド整備に関してもコメント。「コーチに何回言いましたか、って話。選手を休憩させてほしい」と以前から整備に関してはコーチ陣が受け持つようにと伝えていたこともあって、この点についても不満を漏らした。新庄監督自身は二軍を視察した際も自らとんぼを手に、グラウンド整備していたとあって、コーチ陣にも選手に同様の配慮を求めた形だ。
一方で、このように「公開処刑」を行うことでコーチ陣への影響も危惧されている。
「チーム方針といえばそれまでだが、あくまで新庄監督が言ったようなことは本来コーチ会議の場などで確認すればいいもの。就任当初に掲げたコーチ教育の一貫という意味も含まれているのかもしれないが、今はとにかく新庄監督の言動すべてに注目が集まっている状態。このような形で取り上げられることでコーチ陣が監督への不信感を生む可能性もある」(球界関係者)