東京五輪の手本に?米インディカーシリーズが関係者全員を対象にワクチン接種を実施
昨年末に日本で凱旋(がいせん)会見を行った佐藤琢磨(ホンダ提供)
かたや日本政府は施策の具体性がまったく見えない。7月に開幕が計画されている東京五輪についても選手への接種に関する対応策がこの期に及んで発表されておらず、選手への優先接種に対しては政府も「現時点で政府として具体的な検討を行っている事実はない」と及び腰だ。
高齢者、基礎疾患を有する人へのワクチン接種が進んでいない以上、五輪の出場選手にワクチン接種させることは批判の的になる恐れがある。
ただ、五輪を是が非でも開催されるのであれば、ホスト国(都市)として海外選手の受け入れ態勢を整えることが最低限の礼遇だと思う。ワクチン接種の普及が遅れている国や地域から参加する選手には、選手村などで接種できる環境をつくる。感染の危険をはらんではるばる来日するだから、それがもてなしの一つのような気がする。
とにかく1日でも早く東京五輪の選手へのガイドラインを世界に発信し、安心、安全な大会であることをアピールする。もし、それができないのであれば、大会を返上するしかないのでは。
オープンテストの会場で接種を受けたインディカーの関係者も感染の不安がひとまず和らいだはずだ。統括するスポーツ団体が責任を持ってコロナ対策で布石を打つ。インディカーの今回の動きは世界的にも大きな手本になるとみる。
[文・写真/中日スポーツ・鶴田真也]
トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)
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