大坂なおみさんはなぜ世界No.1になれたのか?
人の成功と失敗から学ぶために必要な心構えがある
私も年間で何人もの選手にお会いしています。
その中で、世界一になった選手にもお会いしています。
私の主観になるかもしれませんが、世界一になる選手はある心構えがあるのです。
それが、「素直さ」です。
一般的に、「素直さ」と聞くとこんなイメージを持っていませんか?
それが、「言われた通りに行動すること」
確かに、言われた通りに行動してくれる選手はとても伸びるのが早いと思います。
しかし、ある素直さも必要だと思っています。
それが、「正直に話す素直さ」です。
これができない選手がとても多いと思うのです。
例えば、教えてもらったことが感覚的に出来ない・・・
けど、素直に聞き出せない選手・・・
意外と多いと思います。
自分の意見を言えない。
これは素直ではないと言えます。
このことから、素直さが大事なのですが円滑なコミュニケーション能力がとても大事なのです。
選手にお会いすると、このコミュニケーション能力の差が世界一との差であると感じることが多々あります。
会話が成り立たない選手が圧倒的に多いのです。
その中でも、質問が長すぎて相手に伝わらない。
意見だけを伝えていて相手の気持ちを汲み取れない。
ある意味、ワガママと言えばワガママなんです。
けど、ワガママというよりは自分を客観的に見れてないことが相応しいと思います。
そういう選手は、自分自身が話している言葉の一つ一つに対して非常に無関心です。
例えば、「難しい」という言葉使わないでください。
と伝えても必ず何回か使ってしまうものです。
コーチング中にボイスレコーダーで密かに会話を録音して終わった後に聞かせると殆どの選手が自分の単語の使い方に驚かれます。
そんなもんです。
それくらい無意識に支配されているわけですから言葉の質を高めたくても相当な意識が大事です。
だからこそ、「素直さ」って大事なんです。
その中でも、正直に話す勇気が世界一に近づくために相応しいメンタルの一つだと思っています。
大坂なおみさんはなぜ世界一になれたのか?
この質問をあらゆる選手にするとこんな回答が多いです。
「サービスが上手だから」
「フィジカルが強靭だから」
「ショットの正確性が高いから」
などなど、どちからというと能力や技術的な話しをされるケースが多いです。
メンタルの話をする人もいるのですがその多くがこう答えがちです。
「強靭なメンタルがあるから」
に留まります。
けど、メンタルの専門家からすると具体的にどう強いの?????って思うわけです。
そこで、私はあるテレビでの一コマで彼女の強さの秘密を知ります。
その頃、サーシャコーチから離れることを選択した大坂なおみさん。
多くのメディアが世界一になったにも関わらずなぜなのか!?とその答えを求めました。
そこでよく言われていたのが不仲説でした。
実際にどうかわかりませんが、練習中のお互いの不機嫌そうな場面も放送するテレビ。
その場面に、強さの秘密があると思ったのです。
そのシーンとは、大坂なおみさんがサーシャコーチにある難しいショットをお願いしたシーンでした。
そのショットに対して、サーシャコーチは出来ないと答えるシーンでした。
打って欲しいショットを打てないと言われたらそりゃ不機嫌になりますよね・・・笑
それよりも、お互いがプロ意識を持って取り組んでいる姿勢に私はとても素晴らしいなと思ったのです。
その後、サーシャコーチとの関係を解消します。
それもそのはず。
自分が求めていることが出来ないコーチにお願いしても大坂なおみさんにとっては衰退を意味します。
ある意味では、当然の流れだったのかなという解釈も出来ます。
(実際は本当にわかりませんが・・・)
けど、このプロ意識にはお互いのある気持ちがあるからこそだと思うのです。
それが、「当事者意識」になります。
自分が結果を出せないのも出せるのも、全ては自分の責任です。
極論言えば、世界一になれたのは世界一に相応しいメンタルがあるからです。
そのメンタルこそが、「素直さ」であり「正直に話す」行動になります。