【素朴なギモン】なぜ慶應は箱根駅伝から遠ざかるのか
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学生スポーツ界の「最強コンテンツ」は今年も健在でした。
1月2、3日に行われた箱根駅伝です。ビデオリサーチの調査によれば、2日の往路は27・5%、3日の復路は29・6%の高視聴率。往復の世帯平均視聴率(関東地区)は28・6%で、歴代6位でした。
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スポーツ紙のデスクが言います。
「スマホがこれほど普及し、『テレビ離れ』が叫ばれている中でこの高視聴率ですから、別格といえるでしょう。時期的にも受験生が志願先を決めるタイミング。大学名が連呼されれば宣伝効果は絶大で、受験料収入に直結する。『費用対効果』を考えても、他のスポーツにおカネをかけるより、駅伝強化は大学経営にとって理にかなった方策とも言えるのです」
新年早々、オフィスでの話題は各大学のOB・OGによる箱根駅伝の話題で持ちきりです。そんな中、元気がないのが普段は母校愛をアピールしまくる慶應義塾大の卒業生。「蚊帳の外」を余儀なくされてしまいます。
慶應は何故、箱根路から遠ざかってしまったのでしょうか。慶應関係者が言います。
「そもそも慶應は第1回大会に出場した4校のうちの1つで“オリジナル4”とも言われる伝統校です。32年の大会では総合優勝しています。しかし、各校が強化に乗り出して以降はなかなか出場がかなわず、94年大会の19位を最後に出場できずにいるんです」