阪神はなぜ「打てない」のか?橋上秀樹氏がCSヤクルト戦を分析!指摘したポイントは「ファーストストライク」と「インコース」
ファーストストライクに対する消極性が、自分たちの首を絞めたというわけだ。自分の狙っている球種やコースとは違うことで初球を打ちにいかないという選択をしているとも考えられる。しかし、初球を打ちにいかないデメリットを同氏は、「ファーストストライクは打率が高いですから、それを簡単に見逃してしまうと自分自身を不利にしてしまう。ある程度球種やコースを絞りながら、打ちに行ってほしい。ヤクルトの先発投手は、圧倒的な球威のあるタイプの投手ではない。初球にストライクを取って、カウントを整えて、ボール球で勝負してくる」と、データやヤクルトの投手陣の特徴を踏まえた上で初球の大切さを語った。
さらに2つ目のポイントとして『インコース』を挙げた同氏は、「ヤクルトの打者は、昨日のオスナ選手のように狙っていればインコースを捌ける選手が多い。だが、阪神の打者はそういった選手が少ないと感じた。だから、ヤクルトのバッテリーからすれば、困ったらインコースを投げればいいという配球になる。そこの差を明らかに感じる試合でしたね」と、インコースの対応力の差が両チームの得点力の差につながっていると考えを明かした。
これで1位のヤクルトはアドバンテージを入れれば2勝を手にし、日本シリーズまであと2勝に。最後に同氏は、「私もジャイアンツでコーチをしている時に、阪神に4連敗して日本シリーズを逃した経験がある。短期決戦は1つ流れを掴むと4連勝はありえる」と、阪神の選手たちやファンに激励のメッセージを送った。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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