「ランナーが出た時もフォークばかりだった」日本シリーズ初戦、山本由伸の予想外の乱調に球界OBが見解 変化球主体となった組み立てに苦言
「今日の山本は変化球主体のピッチングになってしまったのが敗因の一つ」
そう語っているのは、現役時に阪急、オリックスで主力投手として活躍し、引退後は阪神でも投手コーチを務めた佐藤義則氏だ。日本シリーズ第一戦終了後にYouTubeチャンネル『佐藤義則チャンネル』を更新し、山本の投球内容に見解を述べている。
佐藤氏は試合展開について語るとともに、この日7失点で敗戦投手となった山本について、「変化球と真っすぐが同じ割合だった」と指摘。佐藤氏は「いつも言うように、変化球というのはいつか捕まる(打たれる)。シーズン中も打たれていた試合では変化球が多かった」と印象を語っている。
佐藤氏は、変化球が多くなることで、真っすぐの腕の振りにも影響が及んでくると説明しており、その上で「今日の山本は真っすぐが投げ切れていなかった」と強調。さらに「2回にはストレートが159㎞も出ていた。それだけのボールがあるにもかかわらず、若月(健矢)は変化球を多く要求していた」と振り返っている。
加えて「ランナーが出た時にも、フォークばかりだった」「中野に打たれたタイムリーもフォークを合わせられていた」と要所でストレートを活かせなかったことに苦言を呈していた。
本拠地で迎えた初戦のゲームでは、絶対的エースが打たれ、打線も2安打に抑えられての敗戦となったオリックス。シリーズ2連覇へ向け不安を残すスタートとなった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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