「えっ?この選手が?」日本一の投手コーチ 佐藤義則氏が近年のオールスターに抱く疑問とは!?「真っ直ぐだけなんか、俺の中ではあり得ない」
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7月26,27日に行われたオールスターについて、現役時代、阪急で最優秀投手をはじめ、最優秀中継ぎ投手、最多勝利、最多奪三振、ノーヒットノーラン達成など数多くのタイトルを獲得し、引退後も阪神、日本ハム、楽天などで投手コーチを歴任、ダルビッシュ有や、田中将大ら日本を代表する投手たちを育てあげ、野村克也氏や星野仙一氏に「日本一の投手コーチ」と称された佐藤義則氏が、自身でおこなっているYouTubeチャンネル「佐藤義則チャンネル」で語った。
【動画】言いたいこと言います / 2022年7月27日 オールスター戦 #佐藤義則 のワンポイント解説
27日に松山・坊っちゃんスタジアムでプロ野球のオールスターゲーム第2戦が行われた。第1戦(ペイペイドーム)は日ハム・清宮のホームランで全パが劇的なサヨナラ勝利。第2戦では、全パ先発の佐々木朗から、ヤクルト・村上のヒットなどでチャンスを作った全セが阪神・佐藤輝の犠牲フライで先制。対する全パは2回ロッテ・松川の適時打で同点に追いつくと、6回にはソフトバンク・柳田が本塁打を放ち2-1と勝ち越し。投げては全パの投手陣の継投でこのリードを守り切り、パ・リーグの2連勝で幕を閉じた。
今年のオールスターゲームは、コロナウイルスの感染拡大の影響で、多くの選手が欠場するという中で開かれた。そんな今年のオールスターは佐藤氏の目にどう映ったのか。佐藤氏は、「昔は人気のセ、実力のパといって、パ・リーグが勝つというのが定番だったんですが、最近は選手の層も厚くなってるし、パ・リーグもすごく人気あるし、違ってきたかな」と、リーグ間での人気や実力といった勢力図に良い変化が起きていると語った。
一方で、オールスター選手の選出には少々疑問を抱くこともあったという。佐藤氏は、
「久々にオールスター見たんだけど、本当にこの選手が選ばれていいのかっていう選手がいて、厳しく言うと、成績じゃなくて、見たい人が選ばれるのがこの10年近くのオールスターなのかなと思って観ていました」
「ただ今は選び方もだいぶ変わってきてるみたいだし、出れる選手にとっては力にも励みにもなるので全然問題はない。コーチをやってた時に教えた選手が出てくれるのも嬉しいけど、えっ?この選手が?っていう選手がいてビックリした」
と、前半戦で急成長を見せ、選出された選手や、実力よりも知名度や人気が先行して、選出されたと感じざるを得ない選手も目に入ったことを明かし、時代の変化を感じていた。