「完璧な球を完璧に打たれた」日本一の投手コーチ佐藤義則氏が対戦して嫌だったバッターは?「一番は落合さん」だけど「絶対に忘れない」左打者も
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現役時代に阪急で最優秀投手をはじめ、最優秀中継ぎ投手、最多勝利、最多奪三振、ノーヒットノーラン達成など数多くのタイトルを獲得。引退後も阪神、日本ハム、楽天などでダルビッシュ有や、田中将大ら日本を代表する投手たちを育てあげ、野村克也氏や星野仙一氏に「日本一の投手コーチ」と称された佐藤義則氏に、対戦して嫌だった打者について聞いた。
「まぁいっぱいいて、一番はやっぱり落合さんになるんだけど……」
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現役時代に対戦した数々の強打者を思いだしながら、最初に口をついたのが落合博満氏だった。3度の三冠王に輝いた落合氏は、ほとんどの投手が苦手意識を持っていたであろう球界のレジェンドだ。いの一番に名前が出るのは当然だが、佐藤氏は他にも何人かの選手について話してくれた。
「打率3割を残して、30、40本くらいのホームランを打つ外国人が多かった。ロッテのリー兄弟とか、ブーマーもしかり。俺らの頃の外国人はすごくいい選手がいた。ロッテのリー兄弟は本塁打もあるし、率も残せた。兄のレロン・リーには全部インコースの真っ直ぐを投げたね。結構、離れて立つから振ってくれる印象で」
打率3割超え、かつ2桁本塁打という優秀な成績を残す助っ人選手たちの印象は強いという。その中でも、リー兄弟との対戦には、良い印象があまりないと明かした。
一方で、ある外国人強打者に対しては、完全に抑えたという記憶もある。近鉄に所属し、本塁打王を獲得した経歴を持つラルフ・ブライアントだ。
「自分の中でブライアントは10打数2安打8三振くらいかな(笑)。抑え方・パターンは分かってたからね。ホームランバッターはインコースは振るけど、アウトコートは振らない。そういう思い出もあります」
と、振り返りながら笑みをこぼした。