角田裕毅の来季のF1デビューが正式決定「F1ドライバーになることは、小さな頃からの夢でした」
角田はアブダビGP後に若手向けのF1合同テストに参加((c)RedBull Content Pool)
注目の角田はSRS―Fの卒業生ながら、いわゆる「首席」ではない。角田は受講した2016年はスカラシップ最終選考会の4人に残ったものの、実は「首席」も「次席」も別のドライバーだった。
SRS―F修了直後に初参戦した日本のFIA―F4シリーズで頭角を現したことで、ホンダの育成ドライバーとして軌道に乗った。同シリーズでは参戦3年目の2018年にタイトルを獲得。直後にレッドブルの育成プログラム「レッドブルジュニア」にも組み込まれ、昨年はF1に併催されるF3選手権で海外デビュー。今季からF2に昇格し、年間3勝でランク3位となり、スーパーライセンスの発給要件をクリアした。
来年の開幕戦オーストラリアGPの決勝は3月21日。20歳10カ月10日での出場となり、日本人の最年少デビュー記録となる。従来の記録は中嶋一貴の22歳9カ月10日。4輪デビューから数えて角田は6シーズン目でF1シートをつかむことになるが、こちらは最速記録ではなく、琢磨と一貴は1年短い5シーズン目でデビューを果たしている。
後ろ盾となっているホンダは来季でF1活動を終了すると発表しており、角田は2022年以降の身分保障がない。レッドブルの育成選手も兼ねるが、成績を残さなければ、あっさりと育成契約を解除されるシビアな組織でもある。F1参戦1年目で是が非でも結果を残し、生き残りを懸ける。
[文・写真/中日スポーツ・鶴田真也]
トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)
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