角田裕毅の使命は「第2ドライバーとして失点を抑えること」 英メディアが指摘した“絶対王者”フェルスタッペンとの「差」

レッドブルへの緊急昇格で迎えた日本GPでは、12位に終わった角田。その内容にはさまざまな意見が飛んでいる。(C)Getty Images
注目の“凱旋レース”で、レッドブルのドライバーとして初出走した角田裕毅は12位という結果で終えた。
去る3月27日にレッドブル昇格が急きょ決まった角田は、操作が困難とされるマシン「RB21」への適応時間が限られた中で、Q1では全体7番手の1分27秒967をマークする好レースを展開。エースドライバーであるマックス・フェルスタッペンに迫るタイムを叩き出したことで、一定のアピールには成功した。
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一方でQ2ではタイムを伸ばせずに敗退。さらに他車の降格で14番手でのスタートとなった決勝では、順位こそ2つ上げたが、スピードを上げきれない場面も散見。安定感という点で今後の課題も見えた。
賛否両論が渦巻いた角田の初陣。その中でやはりクローズアップされたのは、現F1界の絶対王者にして、レッドブルの同僚であるフェルスタッペンとの差だ。
英専門サイト『Auto Sport』は「ツノダがレッドブルで次にすべきこと」と銘打った特集記事を掲載。その中で「ツノダは日本で堅実なスタートを切ったが、改善の余地は大いにある」と指摘し、Q2で失速したパフォーマンスを断じた。
「Q1でチームメイトのマックス・フェルスタッペンとわずかコンマ1秒差だったのは印象的だったが、それが彼のピークだったのかもしれない。Q2では赤旗中断などの酌量すべき状況があったものの、両雄の差は開いた。前任者のリアム・ローソンほどマシンと格闘している様子はなかったが、ツノダは肝心な場面で速いラップを連続して刻めなかった」