角田裕毅が来季もアルファタウリに残留 日本人F1選手に立ちはだかる3年目の壁を突破

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アルファタウリの角田裕毅のマシン(手前)とガスリーのマシン((c)RedBull Content Pool)

 それでも追い風は吹いた。来季の残留が発表されていたチームメートのピエール・ガスリーがアルピーヌに移籍するうわさが持ち上がり、チームやマシンをよく知る角田の残留を求める声が強まった。

 ガスリーの後任には米インディカーのコルトン・ハータ(米国)が急浮上したが、F1参戦に必要なスーパーライセンスポイントが要件に満たず、最終的に国際自動車連盟も特例措置でのライセンス発給を認めない方針を決定。チーム関係者によると、ガスリーの去就も確定しておらず、保険として角田のシートを確定させる流れになったという。

 ガスリーの残留が公表されたのが6月。角田のシートが安泰であれば、同時に発表するはずだけに、角田はあの段階では当落線上にあったとみられる。F1関係者も「数年前のチーム体制であれば、角田がはじき出され、レッドブルの若手選手が新たなシートに収まっていたかもしれない」とした。

 2年目の今季は第4戦エミリアロマーニャGP(伊イモラ)の7位が決勝最上位で入賞はわずか3回。前戦イタリアGPまで10戦連続ノーポイントと苦しい戦いが続けている。コンストラクターズ(製造者部門)争いも10チーム中8位と低空飛行だ。

 今季は残り6戦。自身の株を上げるためにもレッドブル首脳陣が納得する成績を収める必要がある。

[文/中日スポーツ・鶴田真也]

トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)

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