“隠れた新人王候補”オリックスのドラ1・麦谷祐介に感じる伸びしろ

走攻守三拍子揃った麦谷が開幕からアピールを続けている(C)産経新聞社
宗山塁(楽天ドラフト1位)や西川史礁(ロッテ1位)、渡部聖弥(西武2位)と、パ・リーグの新人野手が開幕から存在感を示している。
彼らの共通点といえば大卒からのプロ入り。新社会人と同じ年齢でレギュラーの一角を担ったりしているのだ。そして、同じ大卒野手にはまだ新人王候補が隠れている。その一人がオリックスのドラフト1位・麦谷祐介だ。
【動画】麦谷祐介が強肩発動!見事なバックホームで失点を防いだソフトバンク戦の好送球を見る
■初出場でサヨナラ生還の「持ってる男」
麦谷はいわゆる「走攻守三拍子揃った」タイプの外野手。左打席からシャープなスイングを繰り出し、脚力と肩はプロの中でも上位レベルと言って差し支えない。プレーの躍動感、爆発力で観る者を惹きつける、魅力的な選手である。
ルーキーイヤーの今季はオープン戦で打率.261と結果を残し、開幕1軍をつかんだ。3月28日の楽天との開幕戦(京セラドーム大阪)、同点で迎えた9回に代走でプロ初出場。若月健矢のサヨナラ打により初得点を記録し、「持ってる男」ぶりを見せた。
4月3日のオリックス戦(ZOZOマリン)、「9番・中堅」でプロ初スタメン。6回に均衡を破る適時三塁打を放ち、これがプロ初安打&初打点に。俊足好打の麦谷らしい初安打となった。
4月10日のソフトバンク戦(京セラD)では延長戦で強肩発動。同12日の楽天戦(楽天モバイルパーク)でプロ初盗塁。15日の西武戦(京セラD)では初の1番起用に応える2得点と、着実にプロ野球選手としての階段を登っている。
その後スタメンで出る機会はないものの、開幕から首位を走るオリックスに欠かせぬピースになっているのは間違いない。