オリックス・ラオウ杉本V打!活躍の裏に「おっちゃんたちのヒーロー」の矜持とは

タグ: , , 2021/11/12

 ラオウ降臨だ。パ・リーグのCSファイナルステージ第2戦(11日、京セラ)は、レギュラーシーズン1位のオリックスが4番・杉本裕太郎外野手(30)の先制2ランでロッテを2―0と突き放した。これでアドバンテージを含め3勝0敗として日本シリーズ進出に王手をかけた。

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 大仕事をやってのけたのは、パ・リーグ本塁打王だった。6回二死一塁の場面。4番・杉本がロッテ2番手の東妻の初球スライダーを完璧に捉え、左翼席中段の壁に直撃させる決勝2ランを放つ。ダイヤモンドを一周した主砲は吉田正とともにラオウポーズを決め、本拠地京セラドームは大盛り上がりとなった。

 前日の初戦は無安打。2戦目は3安打2打点と持ち直した点について杉本は「昨日(10日)何もできなかったんで今日は絶対に打ってやろうと思って打席に入った」とにんまり。中嶋監督も「昨日は、力が入っていたけどすぐ修正した。大きいホームランで、何とかやっていけると思った」と主砲の活躍に安堵の表情を浮かべた。





 遅咲きのヒーローだ。大卒で入団し、今季でプロ6年目となる。32本塁打で初タイトルを獲得と才能を開花させたが、これまで二軍暮らしも長く、いつ戦力外通告を受けてもおかしくない状態だった。二軍監督として杉本の素質を買っていた中嶋監督が、一軍監督昇格時に一緒に引き上げたのは有名な話だ。

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