羽生結弦がオヤジジャーナルを変えた 変貌するスポーツ紙の現在地
スポーツ紙デスクは声を潜めつつ、言うのです。
「トップアスリートの中には、自らの立場が上になると『スポーツ紙なんて』という対応をする人もいます。意のままにコントロールできるメディアや、日経や朝日といった高級紙としか付き合わない、というやり方です。しかし、羽生さんは違う。どれだけビッグになっても、気持ちよく対応してくれる。これは真のスーパースター…例えば王さん、長嶋さん、猪木さん、カズさん、松井秀喜さん、大谷翔平さんらにも共通する大事な要素なんです」
編集の現場へ緊張感とやる気を与えるのは、羽生ファンの熱く強い眼差しだと前述のデスクは証言します。
「読者とはストロングスタイルでの真剣勝負。こちらも全力で取り組まないと、いいものは作れない。写真も文章も熱意と技術、両方問われます。最近は就職活動の大学生から第一志望の理由が『羽生さんの報道をやりたい』という声も届くようになりました」
各社とも2月26日の東京ドーム公演に対する報道は、勝負所になりそう。スポーツ紙業界の“脱オヤジジャーナル化”は、さらに進むことになりそうです。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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