羽生結弦がスポーツ新聞を変えた 永遠の課題「オヤジジャーナルからの脱却」進む
潮目が変わったのは、「羽生一面」の即売データがあまりにも高い数値を叩き出したからです。
「スマホの普及によって、『情報はタダ』と世間が思っている中、『羽生一面』の紙面は明らかに売り上げが伸びていることが分かったんです。そこには確かな読者ニーズがある。しかもこれまで『難攻不落』と言われた女性が、コンビニで買ってくれるわけです。データで明確になった以上、社内の否定論者は何も言えなくなってしまった。むしろ、これらの華やかな紙面が彩りを加えたことで、編集局内も活性化している。女性記者の比率も増す一方です」
過去どれほどの会議を経ても、あるいはコンサルからどれほどの助言を得ても不可能だった「女性読者獲得」が、一人のスーパーアスリートによって現実となった--。
これが、各紙とも気合いをにじませて羽生さんを追いかける理由の一つとも言えそうです。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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