なおも際立つ羽生結弦の存在感 世界初の4A成功17歳が「刺激を受けた」と話す「尊さ」
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新しい時代の扉がまた一つ、開いたと言っていいでしょう。
9月14日、米レークプラシッドで行われたフィギュアスケート男子、国際スケート連盟公認大会のUSインターナショナルクラシックのフリー冒頭。米国人の17歳、イリア・マリニンがあのクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を成功させたのです。
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主催の全米フィギュアスケート協会によれば、成功は世界初。SP6位で迎えたフリーで1位となり、合計257・28点で見事に逆転優勝を成し遂げました。
大会後、同協会を通じて出たコメントで、マリニンからは先達に対する敬意が語られました。
「僕はずっと、4回転半について試行錯誤をしてきたんです。アイデアを持って3、4月から、技術の改良に取り組み始めたのですが、ユズル・ハニュウに刺激を受けたことは間違いありません。だからきょう、この場で挑戦してみようと思ったんですよ」
ユズル・ハニュウ-。
歴史的な快挙の裏には、あの男の流した汗が、確かに存在していたのです。
スポーツ紙のデスクは言います。
「4回転半は難易度の高い大技です。羽生結弦は今年2月の北京冬季五輪のフリーで果敢に挑んで、回転不足で転倒したものの、主要国際大会で史上初めて『4回転半に挑戦した』と認定されました。マリニンはこの勇気に刺激を受けたと語ってくれた。確かにあの時、羽生はベストの結果を得られなかったけれど、その挑戦が価値あるものだったと、海を越えて、時を超えて17歳が実証してくれたわけです」